ピーマンは、子どもたちに一番敬遠される食材です。
独特の「苦味」と「歯ごたえ」が嫌がられるようです。
経験的には、
・油を通す
・ゆでる
等、調理(加熱の度合い)よって軽減されることはわかっています。
実際の調理理論ではピーマンの「苦味成分」や「歯ごたえ」はどのようにコントロールするものなのでしょうか?(ちょっと調べてみました。)
①加熱により苦味が減る
→ピーマンの苦味成分は熱によって分解される。
②白いわた」をとれば、苦味が減る。
→白いわたは苦味成分を多く含む。
③きり方によって歯ごたえが変わる
→縦切り・・・シャキシャキとした歯ごたえ
→横切り・・・やわらかくなる
テレビ番組「花まるマーケット」できり方よる苦味の違いについて放映されたことがあったようです。
繊維にそって、たて細切りにした時より、繊維を断ち切るように横に細切りにしたほうが苦味を感じない。という話なのですが、これは学術的な見解ではないようです。試してみましたが、苦味の差を感じることができませんでした。
苦味を減らすのに効果のあったのは、
・ピーマンをまるごと「サランラップ®」で包み電子レンジ(500W)で1個につき約15秒加熱
(旭化成HPより)
試してびっくり、独特の臭い、苦味が消えて子どもにもおいしく食べれそうです。
これは効果抜群!
家庭でも簡単にピーマンの苦味を抑えることができるので、とてもよい下処理だと思います。水を使わない分、ビタミンの流出も少なくすみますね。
ピーマンのビタミンは熱に壊れにくい特性がある、栄養価の高い食材です。工夫して、子どもたちにおいしく食べてほしいものです。
今日のアドムの料理は、ピーマンの細切り炒め。
アドムスタッフにも「ピーマン嫌い」がいます。
ピーマンの苦味を減らすために、ゆでてから作りました。
豚肉 30g
しょうゆ 1g
酒 2g
片栗粉 1g
ピーマン 25g
にんじん 15g
黄ピーマン 5g
はるさめ 3g
油 2g
水 20g
しょうゆ 1g
酒 1g
中華だしの素 0.3g
片栗粉 0.5g
1 ピーマンと黄ピーマン、にんじんを細く切り、さっとゆでる。
2 豚もも肉を細切りにして、しょうゆ、酒で下味をつけて片栗粉を混ぜる。
3 はるさめをゆでてもどし適当な大きさに切る。
4 油で2、1の順に炒めて3を加え、水、しょうゆ、酒、中華だしの素を合わせたものでさっと煮る。
5 水溶き片栗粉でとろみをつける。
ピーマン嫌いの女性スタッフは、「食べれたよ!」と言ってくれました。
(2020年5月更新)