昔の食事の咀嚼回数

昔の食事を復元して咀嚼回数を比較した研究があります。(神奈川歯科大学名誉教授の斉藤滋先生)

●弥生時代・・・咀嚼回数 3990回
もち玄米のおこわ はまぐりの汁 長いもの煮物 かわはぎの干物 くるみ 栗のびる

●鎌倉時代・・・咀嚼回数 2654回
玄米おこわ さといもとわかめの味噌汁 いわしの丸干し 梅干

●江戸時代・・・咀嚼回数 1465回
麦飯 かぶの味噌汁 はまぐりの塩蒸し さといもとごぼうの煮物

●昭和初期(戦前)・・・咀嚼回数 1420回
麦飯 野菜の味噌汁 たくあん 大豆のみそいため にんじんとだいこんの煮物

●現代・・・咀嚼回数 620回
パン コーンスープ ハンバーグ スパゲティー ポテトサラダ プリン

咀嚼回数が激減したのは戦後のようです。

また、他の研究から、メーカーが製造しているハンバーグ(加工食品)の固さが30年の間、年々やわらかくなっていることがわかっています。

保育所給食、学校給食でも嫌われ食材は固いものです。「根菜類」や「身の締まった魚」や「大豆」です。咀嚼力の低下すると、日本の伝統的な食事をおいしく食べることができなくなってしまいます。また、食物繊維やDHAなどの不足で生活習慣病のリスクが上がってしまいます。

自分は一回の食事で何回咀嚼しているのだろう?

試してみたいです。