酪農団体と乳業各社の交渉が進まず、10月に予定されていた生乳価格の値上げが据え置かれることになりました。
生乳価格は今年4月に穀物高の影響を受けて3%引き上げられました。これにより、4月~6月の牛乳の売り上げは前年比で1割減少。乳業各社は消費者の牛乳離れを懸念しています。
乳業各社は、酪農家の厳しい状況はわかっていても売り上げの減少(牛乳離れ)が深刻であり、慎重な対応をとるしかないようです。
経済学に基づけば、
1 生産コストが上昇することによって供給量が減少する
2 1により価格が上がる
3 需給調整により再び供給量が増える。
日本国内で生産される食材の中でこれが成り立たないと、日本の食糧は危機的な状況になってしまいます。
これを難しくしているのが、
・安価な輸入品
・大手スーパーの販売戦略
他社との競争のために、安くできる商品をアピールし、大量に販売する。(値上げが必要な商品の売り場スペースをカットして安さを強調できる商品に置き換える)→価格を上げた製品は売り上げが下がる。
国内での安定した食物供給のためには
・食品の安全性への関心を高める
・健康意識を向上させる
これらの努力によって、消費行動を変えていく必要があります。
相次ぐ食品の値上げは、保育園給食の材料費にも大きな影響があります。保護者に対して適切な情報を提供を行っていくことが重要です。