現在、魚介類は肉類を上回って、日本人の主力のたんぱく源であり健康維持には欠かせない食品。
それを私たちの食卓に供給している水産業が危機的状況という話は見過ごすことができません。
日本の国内漁業の生産量は1980年代から20年間で半分以下に落ち込んでいます。
原因は複雑で
1 いわしなどの資源が激減して、沖合漁業の活力減少。
2 排他的水産経済水域200カイリの設定により、漁場が狭められ遠洋漁業の活力減少。
3 後継者問題
4 燃料費の高騰
5 消費者の魚離れ
今年は、大型の北海等のさんまが1匹100円。で売られています。
この安さの裏側で、漁師たちは「魚をとりに行っても採算が合わない!」と嘆き、日本の漁業危機が加速しているのです。
水産庁の調査では、消費者の魚離れは、
1 子どもが嫌う
2 値段が割高
3 調理が面倒
これらが魚より肉を選ぶ原因のようです。
一方で、水産物の自給率をみると、2000年には50%まで落ち込んでいたのが、2007年には62%まで戻っています。
食の安全に対する消費者の意識の高まりが、影響しているのでは?という見方もあるようです。
水産業の危機を脱するには、
1 消費者の健康意識を高める→魚の栄養等
2 消費者の安心・安全意識高める
これにより魚の価値をあげることが必要かもしれません。これなら保育園も水産業危機脱出に貢献できます。
・保育園での魚人気献立レシピを保護者に伝える。
・旬で、安くておいしい魚の食べ方を保護者に知らせる。
保育園では、知識だけでなく、直接食行動を支援する情報を提供することができます。
日本は、海に囲まれた島国。魚を食べて生涯にわたり健康な生活を送るためには、幼児期から魚をおいしく食べる体験を積み重ね、習慣にしたいものです。
これが日本の漁業を維持することにつながるのではないでしょうか?