お茶わんの持ち方

食べるときのマナーの基本は、一緒に食べる人に不快な思いをさせないこと。こどもにとっては、毎食の食事が、マナーを身につける大切な機会です。

最近は、お箸だけでなく、お茶わんの持ち方が悪い子が増えているようです。

正しい持ち方は

1 ひとさし指から小指の4本指に茶わんをのせる。
2 親指を茶わんのへりに添える。

持ち方が悪い原因は、お茶わんの形にあるのでは?という見方があります。

昔、陶器しかなかったころは、お茶わんのそこには必ず糸底がありました。

糸底とは、ろくろから切り離す際に木綿糸で切り取った後のこと。お茶わんの下にある丸いところです。切り離すのに適切な高さが、持ちやすさにもつながっていました。

また、糸底に指を当てて底を支えているからこそ、「指が熱くない」ため、誰もがお茶わんを上手に持つことができていました。

しかし、今は小さい年齢の子どもは、「ランチ皿」や「陶器以外のお茶わん」を使うことが多くなりました。

ランチ皿
→子どもが茶わんを持たず、犬食いになる。

陶器以外の食器
→熱が伝わりにくい材質の場合、どこを持っても熱くない。
→糸底がなく、熱が伝わりやすい材質の場合、器の上の方を抱えるように持つ。

陶器だけを使っていた頃とは違って、低年齢児に対してお茶わんの持ち方の指導が必要になったように思います。

お箸の持ち方、使い方について、指導している保育園は多くあります。茶わんやおわんの持ち方も一緒に練習できるとよいでしょう。