食品事故の恐さ

先日、部屋の整理をしているときに、衛生管理に関する記事を見つけたので、日本で起こった食品事故について読み返えしてみました。

①公害に含まれる化学物質による食中毒事故→イタイイタイ病、水俣病、第2水俣病
②食品メーカーの製造工程上で混入した化学物質による食中毒→森永ヒ素ミルク事件 カネミ油症事件
③細菌性の食中毒→O157事件 雪印乳業集団食中毒事件
④犯罪で故意に起こした食中毒→和歌山毒物カレー事件

それぞれの事件の患者数、死亡者数、症状、予後を見返すと、食品事故の恐ろしさを再認識させられます。

最近は、中国製品で②の化学物質による食中毒が注目されています。

健康被害を引き起こす物質が食品に混じると、口→食道→胃→十二指腸を通って、小腸、大腸で消化吸収され、直接人体に影響を与えます。急性のものであれば、口に入れた時に吐き出したり、嘔吐、下痢、発熱などの症状が現れます。慢性の場合は徐々に身体に影響(健康被害)がでてきます。急性、慢性ともに命を落とす可能性があります。

①~④の食品事故をみれば、食べること自体に健康被害のリスクがあることが分かります。給食室では、少しでもリスクを下げるために適切な衛生管理を行う必要があります。

・食品の選択
・納入業者の衛生管理状態の把握
・納入業者の配送の状況
・食品の適切な検品
・検食

みなさん、意外に見逃しがちなのが、納入業者の衛生管理状態です。保育園は小さな個人店から納入するケースが多くあります。個人店主は「今までなにもなかったから大丈夫!」というような不確かな食品管理を行っていることがあります。これを放置していると、大変な事故に巻き込まれる可能性があります。

昨日ブログに書いたような、園での食中毒予防対策から業者の衛生管理指導まで!とっても大変ですね。

給食は、安全で当然。栄養士さん、調理員さん がんばりましょー。