個食と孤食

食育基本法の中でも、使われている「個食・孤食」。

最近、一人で昼食を食べることがあります。これは、私にとってはじめての体験。実家は大家族、職場は給食施設、結婚後も同居、一人の時は必ず友人や姉妹を誘って食事をするので、一人で食事をした経験がありませんでした。

「個食」は1990年代に使われ始め、家族が団欒することなく、ひとりで食事をすること。また、一人一人がばらばらの時間に食事をとることであり、日本の様式変化に伴って生まれたもの。
一方「孤食」は、個人が食事をする際に、本人の意思とは別に一人で食べることを決定されてしまっており、孤独を感じてしまう、その孤独によって辛いと感じてしまう状態をさしています。

例をあげると
①習い事のために、父親の帰りを待たず、子どもだけが先に食事をとることは「個食」。
②子どもの食事だけが食卓に用意されており、一人で食べる事を強いられている場合は「孤食」。

子どもが一人で食事をとる回数が多いほど、栄養が不足しやすいことは先行研究で明らかになっており、この点では①、②は共通ですが、子どもが寂しさを感じる②は別の意味で問題があります。

食体験は、毎日の積み重ね。孤食が続けばそれが日常となり、寂しさを感じなくなってしまうでしょう。「家族そろっての食事」は、食生活指針、健康日本21、食育基本法でも重要視されており、改めてその問題の大きさを感じます。

一人で食事をしたことで、あたりまえな生活(家族そろって食べる食事)の豊かさを感じました。また「個食・孤食」について考える機会になりました。

海外には日本より女性の就業率の高い国がたくさんありあります。個食・孤食の問題について調べてみます。