食物アレルギーの栄養指導の手引き2008

厚生労働省科学研究班により食物アレルギーの栄養指導の手引き2008が作成されました。

患者は、治療の一環として食品除去を行います。そこで注意すべきことは・・。

1 患者の適切な栄養摂取
2 患者および保護者のQOLの維持

これには、栄養士が積極的に関わることが必要!と社会的ニーズが高まっています。この手引きは、栄養士の食物アレルギー指導レベルの向上を目的に作成されています。

近年、保育園ではアレルギー疾患の増加、入所園児の低年齢化で食物アレルギーケアを必要とする子どもが増えています。そんな中で必要な情報や環境が急速に整備されています。

1 「食物アレルギーの診療の手引き2008」によりエビデンスに基づいた診療方法が示された。
http://foodallergy.jp/nutritionalmanual2008.pdf
2 アレルゲンの表示が義務される。
http://www.mhlw.go.jp/topics/0103/tp0329-2b.html
3 「食物アレルギー栄養指導の手引き2008」により、食品除去治療の具体的な進め方が示された。
http://foodallergy.jp/manual2008.pdf

また、新保育所保育指針により、保育園はチームの一員として治療の一環としてアレルギーケアを行う役割を持つことになりました。

第3章 保育の内容 1 保育のねらいおよび内容(1)ア生命の保持②において家庭との連携を密にし、嘱託医との連携を図りながら、子どもの疾病や事故防止に関する認識を深め、保健的で安全な保育環境の維持および向上に努める。

公立保育所指導監査資料(給食関係)では、「アレルギー児・乳児へ提供した給食及び離乳食の実施献立の記録があるか。」という項目が追加されています。

保育園での食物アレルギーの対応は、今後大きく変わります。給食担当者は、チームの中心となって必要な知識と技術を身につける必要があります。