年末に九州に営業にでかけた社長が、珍しいお菓子を買ってきてくれました。
今から400余年前、当時口にする事の少なかった鶏卵や砂糖をふんだんに使ったこの菓子は、松浦藩の門外不出の菓子として扱われ、幻の菓子だったそうです。明治・大正・昭和天皇へも献上され、江戸時代の「百菓之図」(1845年成立)にも記録されている平戸が誇る銘菓ということです。
作り方は
1 マッチ箱大に切ったのカステラを少し乾燥させる。
2 卵黄にくぐらせた後、糖蜜にくぐらせ、その上にグラニュー糖をかける。
このような有名なお菓子と知らず、食べたときは、焼き上がりから時間がたってしまったカステラをおいしく食べるために考えられたのかしら?と思ってしまいました。(フレンチトーストの感覚で・・。)
当時貴重であった卵や砂糖を使ったカステラはとても高価なものであり、それに更に材料と手間ひまをかけてつくる「カスドース」は庶民が食べることができるものではなかったでしょう。
当時の方が、「これぞ南蛮菓子!」と海の向こうに思いを馳せて味わったのかなー。と感じることができるお菓子でした。