苦手な「かぶ」をおいしく食べる

かぶの根は煮物、漬物、汁物などいれてもアクがなくて食べやすい!と思いますが、子どもたちは意外に嫌がります。

大根の煮物もみそ汁も喜んで食べるのに、かぶになると一気に残菜が増えます。ふにゃっとした食感が嫌なようです。これは、「かぶ」を食べた体験(回数)が少ないことと関係があるようです。

海外の研究では、同じ食材、同じ味付けで一定期間内に8回以上食べると嗜好が獲得できるという結果がでています。言い換えれば、8回食べないと「おいしい。」と思えないということです。

大根など、他の野菜に比べて食べた経験が少ないことが、「かぶ」が嫌われる原因です。

一番嫌われるのが、煮物、和え物のような和食。クリームシチューのような料理だと子どもはよく食べてくれます。食べなれた好きな味だとよいようです。もちろんポタージュも人気があります。

また、和食の中でもおすすめなのは、定番のかぶら蒸し。こちらはかぶをすりおろすのでフニャっとした食感がないのが良いようです。

食べやすい料理で、かぶの甘み(おいしさ)を知って、素朴な煮物をおいしく食べることができるようになってもらいたいです。

かぶのポタージュ

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かぶ 50g
たまねぎ 15g
バター 1.5g
水 40g
コンソメ 0.8g
牛乳 80g
生クリーム 8g
塩 適宜
こしょう 適宜
かぶの葉 3g

1 かぶ、たまねぎを適当に切ってバターで炒める。
2 1にスープ(水にコンソメを加えたもの)を加えて煮て、ミキサーでピュレ状にする。
3 2を鍋に戻し、牛乳と生クリームを加えて塩とこしょうで味を調える。
4 最後にゆでて細かく切ったかぶの葉を加える。

かぶら蒸し

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白身魚 30g
塩 0.1g
酒 1g
ほうれんそう 5g
にんじん 3g
かぶ 30g
卵白 3g
だし汁 30g
塩 0.1g
しょうゆ 0.5g
みりん 1g
片栗粉 0.5g

1 白身魚に塩と酒をふりかける。
2 ほうれんそうはゆでて2cmに切る。
3 にんじんは2cmの長さのせん切りにしてゆでる。
4 すりおろしたかぶと泡立てた卵白のメレンゲを合わせる。
5 4に2と3を加える。
6 1の上に5をのせ弱火で12分間蒸す。
7 だし汁、塩、しょうゆ、みりんを合わせ火にかけたら水溶き片栗粉を加えてとろみをつける。
8 蒸しあがった魚に7をかける。