最近、豚肉以外のアレルギー特定原材料(乳・卵・小麦・大豆)を使っていないウインナーはたくさんあります。
例えば、日本ハムのシャウエッセン、伊藤ハムのアルトバイエルン。
ちょっと高いけれど、みんな一緒に食べることができるなら・・。と使用している園さんが多くあります。昔は一人だけ違うものを食べるということがありましたが、最近は「みんな一緒」という傾向が強くなってきています。
これにより、園児や保護者の精神的ストレスと調理室での配膳間違い、保育室での誤飲のリスクが大きく減りました。
みんな一緒のものを食べるためには、原材料の管理が必須。ここで注意しなければいけないのは、原材料に使われていないことで「安心」してしまわないこと。
表示には、「本品は乳、卵、小麦を使用した設備で製造しています 。」という注意喚起があります。この意味は、乳、卵、小麦が混入する可能性があるということ。
日本ハムは、「みんなの食卓シリーズ」として」工場に特定原材料(卵・牛乳・小麦など)を一切持ち込まない専用工場で作った製品を販売しています。価格は1本45円程度。「安全」を追求したこのような高価な商品もあります。
時々、アレルギーに安全に対応するにはコストがかかる!といお話を耳にしまが、日常の食事では、加工品であるウインナーではなく「豚肉」を使えば、低コストでより安全な給食が提供できます。
アレルギー対応は原材料管理と献立力によって「安全性」が高まります。
給食担当者には、時には「かにさん」や「たこさん」に切ったウイインナーで子どもを喜ばせたい!という思いもあります。日常食(栄養補給)、特別食(行事食)とで材料を使い分けて、低コストで豊かなアレルギー対応食を目指したいものです。