マクドナルドのハッピーセットは、おもちゃつき商品です。
現在のおもちゃは、キティーとドラゴンボール。
このおもちゃを集めるために、マクドナルドに通う親子も多く、キャラクターは、その期間の売り上げに大きな影響を与えているそうです。
今まで一番人気だったのは、去年から今年にかけて年末年始に売り出された「ポケモン(ポケピカ)」。全国で122万1,151個販売したそうです。これは過去最高の記録で、一日に日本全国の対象年齢(3~9歳)の子ども7人に1人が、「ハッピーセット ポケモン『ぴかポケ』」を購入した計算になります。また、同商品の販売開始3日間の販売総数は、250万7,147個で、3日間で対象年齢の子どもの約3人に1人が同商品を購入した計算になります。
約3人に1人。
脂肪分が多いハンバーガーやポテトは、子どもにとって食べやすく、とてもおいしく感じる食べ物。その食事に大好きなキャラクターがついてきて、価格は400円代。「3人に1人の子どもが購入」。低年齢児対象のため、この数字は、保護者が積極的に購入していることを示しています。
近年、健康志向が高まっているだけに、この数字には驚きました。
アメリカやイギリスではマクドナルドの子ども用商品が大きな問題になっています。「大企業であるマクドナルドが子どもに対して高カロリーのファーストフードを提供している」ことに批判が集中しています。
ディズニーは、この批判によるキャラクターイメージの悪化を懸念し、マクドナルドとの契約更新を打ち切り、全世界でキャラクターの使用を拒否しています。
世界119の国と地域、約30,000店の店舗を持つマクドナルド。世界中の子どもたちの嗜好の形成に大きな影響を与えていることは間違えありません。
マクドナルドには、子ども向けに「野菜豆腐バーガー」や「ノンフライポテト」など、健康的な商品の開発に力を入れて欲しいものです。ヘルシー商品の開発は消費者が望んでこそ実現すること。日本人も今のマックキッズメニューに少し問題意識を持つ必要があるかもしれません。