ダイエット効果

米国衛生研究所の研究チームが、「豊富な食物繊維など心臓に良い食事ならば、体重の減量は摂取カロリー次第で、炭水化物が多くても脂肪が多くても変わらない」という結果を米医学誌に発表しました。

今まで、ダイエットの効果には、エネルギー源となる炭水化物、脂質、たんぱく質の摂取割合の違いにより差があるのではないか!という考え方がありました。

今回の研究にエントリーしたのは、30~70歳の男女の肥満者811人。この方々に

・摂取カロリーや運動の目標量を設定し
・食物繊維と飽和脂肪酸、コレステロールが少なく
・脂肪、たんぱく質、炭水化物の3大栄養素の割合をかえた4種類

の減量法を2年にわたって試してもらった結果 、効果は3要素(脂肪、炭水化物、たんぱく質)の割合には関係ないことがわかりました。

・低炭水化物ダイエット
・アミノ酸ダイエット
・油抜きダイエット

今まで流行したダイエットは、単にエネルギー摂取が抑えられた結果だったということになります。

結局体重は、カロリーの摂取量と消費量の差のみに左右されるわけなので、「健康的な食事」と「適度な運動」が必要ということですね。