文部科学省 米飯4回を目標に・・

文部科学省は、「地域の実情にあわせて」という言葉を加えて、今年4月から米飯給食の目標を週4回に増やします。

米飯週4回というのは、近年の日本人の価値観に合っています。「国産」「安全」「安心」な米を子どもたちに!というのは、日本が長年培ってきた財産、伝統、食文化を大切にした価値観です。

しかし、現状(2007調査)は週4回を達成しているのは高知県のみ、26都道府県が3.1回以上、大阪は2.6回、神奈川は2.5回。この目標値に対する各都道府県の反応は様々です。

埼玉県は、「国が全国一律、反強制的にやらせるようなことは困る。」と言っているそうです。

表面的にはコストの問題と言っていますが、本当は、単に「国産」「安全」「安心」、米飯給食に対する価値が低いということなのだと思います。「週4回米飯」という目標が、自分たちの価値観に合ったものではないので、「できない!コストがかかる!」ということになるのでしょう。

埼玉県でも、子どもたちの食の支援者である栄養士、調理員、教員、保護者は、各々に子どもたちに安全でおいしい給食を食べて欲しい!と思っているはず。まずは、この価値観を明確にして、「すりあわせ作業」を行っていくことが必要です。

米飯給食は、食文化を伝えていく意味からも、栄養的にも子どもにはとても良いこと。

すりあわせ作業を行っていく中から、地域特有の食文化、伝統を大切にした価値観が生まれてくるはずです。そうすれば「米飯週4回」も実施できるのではないでしょうか?