つくし

つくしとは、シダ植物であるスギナの胞子茎。

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スギナは種子で増えるのではなく、春に地下茎から丈10-15cm程度のつくしを出し、その頭の部分にある「胞子嚢穂」を開いて胞子を放出し広がります。地面に落ちた胞子は発芽してスギナになるそうです。

地下茎からつくしが出るまでには最低でも2年かかると言われます。

食べ方は、いろいろで、佃煮、卵とじ、炒め物、てんぷら等。地域によっても特色があります。

つくしは、調理よりも、その前の袴とりがとても大変。小さかった頃に、張り切って収穫した後で、「採った分は自分で袴をとりなさい!」と言われて嫌々作業をしたことを思い出します。

毎年、がんばって採ったつくしを食べて、「まずい!」と残念に感じたこともなつかしく思います。他にもつくしとりをして崖から落ちたり、田んぼにはまったり・・・。この季節になると小さい頃のことをたくさん思い出します。

時代が変わっても一緒!わが子も同じようなことをやっています。今は「まずい!」と言ってますが、年を重ねると私のように「おいしい!」と思うようになるでしょう。

食文化というものは、自然に伝えられていくものだなー。と感じます。

春にひょっこり顔を出すつくしを食べたときに、日本の食文化の豊かさを感じ、幸せな気分になります。