家庭用炊飯器を使った給食(高知県南国市)

今日、アドムの社長がおもしろいことを教えてくれました。

高知県南国市の学校給食のご飯について

この南国市では、平成15年より週5回の米飯給食を実施しています。

文部科学省が目標としている週4回の米飯給食を達成できない自治体が多い中、週5回を達成できた理由は、家庭用電気炊飯器を使った自校炊飯にあります。

事の始まりは、他地域が抱えている問題と同じ

→炊飯には人件費がかかる
→炊飯を外部委託
→外部で炊いたご飯をクラスごとの容器に移すのに人件費がかかる

クラスごとの分配まで業者に頼むと、ご飯が主菜より高くなってしまいます。

この問題を解決するために、南国市がとった方法が、クラスごとに家庭用炊飯器を使ってご飯を炊く。ということだったそうです。

13校、146学級と1園で264台の炊飯器を使用して、

設備等に要した費用―炊飯器代4,668,000円
施設改修費―18,386,000円
電気工事費―32,643,000円

この導入経費は、

業務用炊飯器を厨房で使う場合(器具代+人件費)
炊飯業者からご飯を買う場合

と比較して、決して高くないそうです。

こどもたちにも大好評のようです。

①持ち運びが手軽でコンパクト、
②家庭的な雰囲気、
③温かく、おいしく食べられ、食が進む
④残飯が少ない。

小学校の時の米飯給食初日を思い出します。
パン箱のような水色の箱、不透明なビニール袋に包まれたご飯でした。ご飯じゃないみたいー。動物のえさみたいだね。と友達と話したのを覚えています。

A 「遠くで炊いたご飯をトラックで運ぶ」→「冷める」→「まずい」
B 「家庭用炊飯器でクラスごとにご飯を炊く」→「温かい」→「おいしい」

米穀業を営む主人は、炊き立てを食べるなら(B)、(A)より10キロで300~500円安い米を使っても同等の以上のおいしさだ!と言います。

教室で温かい炊き立てご飯を食べれば、必ず「ご飯好き」なこどもが増えるでしょう。

各自治体からの視察も多いようなので、今後家庭用炊飯器を使った学校給食が増えるかもしれません。楽しみです。