集団給食での食物アレルギー対応は、元々の献立のリスクを最大限下げることが重要です。
原因食物のトップ3は
0歳児 鶏卵62%、乳製品20%、小麦7%
1歳児 鶏卵45%、乳製品16%、小麦7%
2歳童 鶏卵30%、乳製品20%、小麦8%
リスクを下げるためには
①上記のような頻度の高い原因食物の使い方
②頻度が低いが、そばのような重篤なアレルギーを起こす食物の使い方
を考える必要があります。
①のケースでは、
・鶏卵は、つなぎ等に使わず単品(卵焼き)で使う。
→代替品(魚)を準備しやすいく、除去の回数が減る。
・乳製品も飲料として単品で使うのがベスト。
→シチューやグラタンには、頻度が低く、症状が重篤でない「豆乳」などを代替品として使う。
・小麦粉は、パン、麺を提供せず、主食はご飯にする。つなぎは片栗粉、コーンスターチで代替する。
②のケースでは、
・元々の献立に使わない。
このように、元々の献立を見直すことが、アレルギー対応の安全性を高めます。
近年は、食料自給率の問題から地産地消が推奨され、
1 主食はご飯
2 主菜は安全で、安定供給が可能な魚
3 副菜は地元でとれた野菜
これらの食材を積極的に使った献立は、アレルギーリスクを大きく低減することになります。
基本は「和食」です。アレルギーを持つ子どもだけでなく、全ての子どもたちにとって健康的な食習慣形成に役立ちます。