保育園で一番困るのが「卵のつなぎはOK!」ということ。
食物アレルギーガイドラインにおいては、保育園での対応は、「給食現場の混乱および事故のリスク回避のため、アレルギー食対応は完全除去を基本とする。 」
とありますが、この後に「但し、きめ細かい指導が可能な医師およびきめ細かいアレルギー食対応が出来る調理場に関してはこの限りでない。」とあるところが難しいのです。
専門医が、負荷試験の結果から「卵のつなぎはOK!」とするケースが多々あります。また学会などでは、「アレルギー物質含有量に基づいた加工食品交換表作成の試み」などが発表されています。
負荷試験が保険適用になったこともあり、検査結果を基にした「卵つなぎOK!」の対応は年々増えています。
さて、このようなケースにリリース間近の「わんぱくランチ8」ではどのように対応するのか!今日は、卵完全除去と卵除去(つなぎOK)の献立を作成してみました。
1 わんぱくランチでは自由にアレルゲンが設定できるので
「卵」と「卵つなぎ」というアレルゲンを設定。
2 アレルギー園児にアレルゲンを登録
卵完全除去の園児→アレルゲンとして「卵」、「卵つなぎ」を登録
卵除去(つなぎOK)の園児→アレルゲンとして「卵」を登録
3 材料には、食品が持つアレルゲンと原材料が持つアレルゲンが設定できるので、
「5訂成分表の卵」と「卵を主材料する食品」→食品のアレルゲンとして「卵」を設定
原材料の卵→原材料のアレルゲンとして「卵つなぎ」を設定
このように設定しておくことで
卵完全除去の園児が所属するグループでは、
・卵、ホットケーキの素、甘辛せんべいが除去食品としてヒット
卵除去(つなぎOK)の園児が所属するグループでは
・卵のみが除去食品としてヒット
わんぱくランチでは、「適合ボタン」を押すと、除去材料の色が変わります。一目瞭然!!
ホットケーキの素や甘辛せんべいは原材料にアレルゲン「卵つなぎ」が設定してあるだけなので、つなぎOKのグループではヒットしません。
自社のソフトを使いながら、対応のしやすさに感動してしまいました。
だた、調理のミス、配膳ミス、誤飲などのあらゆるリスクを考えるならば、「つなぎOK」への対応は慎重に行うべきだと考えます。
卵つなぎOK!への対応は、今後保育園で大きな課題になると思います。