給食担当者の不満

保育園では、給食担当者が、園の昔ながらの方針や、園長先生の考えで給食経営が行われることに不満(疑問)を持っているケースがあるようです。

先日講演会を行った後に若い栄養士さんから、「園長が近所からもらう野菜や果物を当日に使いなさい。これは食育活動です。と押し付けてくる。」という相談を受けました。

栄養士さんは
・新鮮な食材を使うために、大量の野菜を当日返品することになる。
・農家の野菜はドロが多く、小さいシンクではきれいに洗えず、衛生的に問題がある。
・野菜が多くなると、時間がかかり保育士に怒られる
その他、たくさんの問題を並べていました。

私から「この問題を解決する方法を一番良く知っているのは栄養士さんでは?」と聞くと、「考えたことがない。」という返事でした。

園長先生は「地元の人が作った野菜や果物を新鮮なうちに使ってほしい。」と言っているだけで、使い方、使う量、調理のオペレーションなどは全て給食担当者にまかされているはずです。

保育園では、 園の創業者の考え、地理的条件、歴史、伝統など独自の財産を大切にしながら、給食が実施されています。まずは栄養士さん自身がその価値を知ることが必要かもしれません。

保育園では、保育士、看護師、保護者、全ての人が子どもたちに健やかに育って欲しいと願っています。自分の専門的な知識を提供しながら、「すりあわせ作業」を行えば、簡単に問題を解決することができると思います。

現場にいない私は、保育園さんにはたくさんの課題があってよいな~。と思います。その課題を調整しながら、解決してことが栄養士業務の楽しさです。