先日、自治体の栄養士の先生から、子どもの野菜の摂取量はどれぐらいを推奨すべきか!というお電話をいただきました。
野菜の摂取量は生活習慣病と関連があり、トータルで野菜や果物を多くとる生活が推奨されています。「健康日本21」では成人1日あたりの目標値を350g以上。科学的根拠に基づく情報を整理すると1日400gくらいの摂取がよいと言われています。
こどもについてはどのように考えたらよいのでしょうか?
一番重要なのは、多種類の野菜を食べる習慣を身につけること。疫学研究では、特別な野菜の成分や効果というよりは総量としての野菜の摂取量が健康状態に関わることが示されています。健康に生活していくためには、特定の野菜の量にこだわることより、幼児期には食習慣を作ることが大切です。
しかし、保護者の方に、野菜の食べ方を伝えるときには「量」も必要になります。おおよそ250g~300gと考えられています。
・幼児の食べた量を調査した研究では、幼児のポーションサイズは大人の70~80%。
・東京都幼児用食事バランスガイドでは副菜70gを4つ摂取することを推奨。
300gを目標としていれば、より健康的な生活を送ることができるでしょう。家庭に対しては、レシピ付で旬のおいしい野菜を具体的に示してあげるとよいでしょう。
季節が寒くなってきてだいこん、はくさい、青菜がおいしくなってきました。冬は煮物がおいしくなります。子どもたちが嗜好を獲得する絶好のチャンスですね。