クッキング保育は食中毒リスクが高く、管理を行う自治体では避けてほしい活動。0-157で死者がでてからは特にクッキング保育の危険性が強調されるようになりました。
しかし、保育現場では、クッキングは保護者にも保育士さんにもとても人気があります。知り合いの保育士さんから、子ども達のキラキラした目がたまらなく良い!と聞いたことがあります。 民間の保育園では継続的に続けている保育園もあります。「物を作ること」、「食べること」。子どもが大好きな2つの行動がくっついたクッキング保育は、食育活動として注目されています。
3月31日に発表された「児童福祉施設における食事提供ガイド」では、食中毒予防のための衛生管理の留意点として示されました。これが示されたことにより公立保育園でもクッキング保育が復活することになるでしょう。今後、これらが保健所の衛生監査の指導項目になります。
細かく留意点が示されています。
計画時の留意点
事前準備の留意点
当日の留意点
調理実習前
調理中
調理後
実習後
下記は、大阪府福祉部で使用されているチェック項目です。安全で楽しい食育活動が広がるとよいですね。
【クッキング保育実施のチェック項目】
1 計画までのチェック
□ 計画は目的、対象児童の年齢・能力にみあったものか。
□ クッキング保育計画は所(園)全体で検討したか。
□ クッキング保育計画書は作成・提出したか。
□ アレルギー児への配慮をした計画か。
2 前日までのチェック
□ 使用する器具類はそろっているか。
□ 保護者への連絡、依頼(エプロン・三角巾の持参・爪切り等)はできているか。
(保護者から、児童の健康状態についての連絡)
□ 保育室、調理をする台等は清潔か。
(ペットなどを飼育している場合は室外へだしておいたか等)
3 当日のチェック
★クッキングを始める前に
□ 材料はそろっているか。 原材料の保存食は確保したか。
□ 保育室の清掃はできているか。(机は消毒できているか等)
□ 下痢をしている児童、手指に傷をしている児童はいないか。
□ 器具類は消毒できているか。
□ 児童・職員の服装はよいか。
エプロン・三角巾の着用。咳をしている場合はマスク着用。
□ 手洗いはできているか。
殺菌消毒石鹸を用いての洗浄。ペーパータオル又はクッキング用に児童が持参した
タオル等を用いての手拭き。
★クッキング中には
□ クッキング中の衛生は注意できているか。
(例:児童が汚れたものにふれた後の手洗い。卵液が机等に付着したときの消毒等)
□ 加熱は中心温度計で計測、確認、記録をしたか。
□ 調理済み品の保存食は確保したか。
4 終わってからのチェック
□ クッキングの残品の処理は適切か。
□ 器具類の洗浄・消毒はできたか。