今年の秋に10年ぶりに成長曲線が改訂されます。
乳幼児身体発育調査は、昭和35年に開始され、今回が6回目の調査です。
興味深いところは、前調査と比較した結果の「のび」です。
昭和35年→昭和45年・・・大きな上昇
昭和45年→昭和55年・・・上昇傾向
昭和55年→平成2年・・・横ばい、低下傾向
平成2年→平成12年・・・低下傾向
今回の調査(22年)では、一層体位が低下する予測されています。
昭和63年・・・食生活指針
平成12年・・健康日本21(2010年を最終的な目標としており、近々達成度が数値で評価される。)
平成14年・・健康増進
国民の体位は、上記のような健康政策と大きな関連があります。健康日本21の中間報告では、国民の知識、行動が改善されていることがわかりました。
子どもの体位が低下傾向であることはどよのうに考えるべきでしょうか?数値は中央値をとっているので、極端に肥満の子の数が減ったということではありません。
全体的に体位が低下しているということになります。
・子どもは、1回にたくさん食べることができない。
・成長のために多くのエネルギーを必要する。
食事だけでは、子どもは太るほど食べることができません。体重が多い子ども程、ソフトドリンクとスナック菓子を食べていることは調査でわかっています。
子どもの体位の低下は、健康的な食事をする子供が増えたということかもしれません。国民栄養調査などで、食品群別の摂取量の推移なども確認してみたいと思います。