保育園の給食を担当している先生からお問い合わせをいただきました。
「ビタミンB2が不足してしまいます。ビタミンB2はウナギ、レバー等に含まれますが、それを給食献立に取り入れることが難しく頭を抱えていま~す。」とのことです。
ビタミンB2は保育園で多く提供される乳製品(牛乳・チーズ・ヨーグルト)に多く含まれるので、保育園ではあまり問題になりません。お問い合わせ頂いた先生の園では、牛乳を提供していないのかもしれません。
ビタミンB2は、レバーだけでなく、豚肉、ぶり、さわら、卵、納豆からも供給できます。副菜では、コーンやほうれんそうからも摂取できます。ビタミンB2を多く含む牛乳を提供しない場合、どれぐらい不足するかを、実際に料理を組み合わせて確認してみました。
御飯
かきたま汁
ぶり照り焼き
ほうれんそうのアーモンド和え
バナナ
ビタミンB2を多く含む食品を使って献立作成しましたが、ビタミンB2は 【0.33mg】。保育園のよくある目標量は0.36mg(1日の45%を保育園で提供する場合)程度なので、不足してしまいました~。
これに牛乳130gをたせば、ビタミンB2 【0.53mg】となり、充分な栄養量になりますが、牛乳が提供できない園、牛乳を飲めない牛乳アレルギーでは、不足しやすい栄養素ということになります。
ビタミンB2の摂取量を増やすポイントは(牛乳が提供できない場合)
1 月に1~2回レバーを使用する。
2 魚の回数を増やす
3 納豆を料理に使用
4 緑黄色野菜やきのこを毎食食べる
大豆製品、魚を積極的に摂取して、毎食、コンスタントに摂取していく必要があります。
今日は、お勧めのレバー料理と納豆料理を1品づつ紹介します。
■納豆お好み焼き
小麦粉 10g
卵 10g
豆乳(又は水) 10g
納豆 10g
干しえび 1g
キャベツ 20g
かつお節 0.2g
ごま油 1g
ケチャップ 2g
あおのり 0.05g
1 キャベツを短いせん切りにする。
2 納豆をよく混ぜた中に卵を加えてさらに混ぜ、あおのり以外の全ての具材を加えて混ぜる。
3 天板にごま油をひいて、1人分ずつ焼く。
4 焼きあがったらケチャップを混ぜたものを塗り、あおのりをかける。
■レバーのごまソースからめ
豚レバー 30g
しょうが 0.2g
しょうゆ 1g
片栗粉 6g
油 3g
ケチャップ 3g
中濃ソース 0.3g
砂糖 0.5g
ごま 2.5g
1 焼肉用の豚レバーに、おろししょうが、しょうゆを絡め、下味をつける。
2 1に片栗粉をまぶし、油で揚げる。
3 ケチャップ、ソース、砂糖、ごまを混ぜ、2を絡める。
甘辛の濃い味付けですが、子どもたちは喜んで食べてれくます。
(2020年5月更新)