アレルギー食から展開して乳幼児食を作ってみました

保育園でのアレルギー対応では、表示が義務化された7品目について、使用方針を明確にする必要があります。
この7品目は、特にアレルギーを起こしやすいとされる食品のうち発症数、重篤度から考えて表示が義務化された食品です。

今回は、下記の通りに使用方法を決めて献立をたててみました。

①【卵】を含む食材は使用しません。
②【乳】を含む食材は使用しません。
(乳アレルギーではない園児は、おやつの豆乳を牛乳にして提供します。)
③【小麦】は昼食には使用しませんが、木曜日のおやつの食材として使用します。
(小麦アレルギーの園児のみおやつを変更します。)
④【えび】はカルシウム補給のために、【干しえび】を使用していますが、えびアレルギーの園児が在籍する場合は、全て除去します。
⑤重篤な症状を伴う恐れがある【落花生・そば】を含む食材は使用しません。
⑥低年齢児に喫食体験の少ない【かに】を含む食材は保育園で使用しません。

卵 ×
乳 ×
小麦 木曜日の午後をおやつに使用
えび カルシウム補給のために干しえびを使用
かに ×
そば ×
落花生 ×

作成した献立と栄養価を確認してください。
http://admcom.co.jp/wanpaku/kondate.php?id=1
牛乳を提供していないので、カルシウム、ビタミンB2は少し不足していますが、バランスのよい献立です。使用材料にだけ気をつければ、比較的簡単に安全にアレルギー対応ができます。

アレルギーのない園児さんは、豆乳を牛乳に替えてみました。
(アレルギーを考慮した献立)
http://admcom.co.jp/wanpaku/kondate.php?id=2
こちらの栄養価は完璧です!

普通の乳幼児食を展開してアレルギー献立を作成すると
・除去や代替が増えてコストも混入リスクも上がる
・アレルギー食の栄養価が除去することで下がってしまう。

アレルギー献立を作成してから、乳幼児食に展開すと
・アレルギー食は、誤飲のリスクが低く安全。
・アレルギー食は、除去や代替が少なく栄養価が保たれる。
・一般の乳幼児食も卵、牛乳といった安価で、入手しやすい食品に頼らず、多くの食材から栄養価をとることができる。

みなさんにお勧めしたい献立作成方法です。