献立について考える

栄養士の目指す献立作成は、

・栄養バランスがよい献立
・好き嫌いなく食べきることができる料理。
・量が適切で食べきることができる献立。

そんな中で、とっても気になるのが、保育士さんや保護者からの評価。

残菜の量に関係なく、「組み合わせがおかしくない?」とか、「食べさせるのに時間がかかり過ぎる」という意見をもらうことがあります。

どんな料理が子どもによいのか!
どんな組み合わせがよいのか!
どんな組み合わせが正しいのか!

献立作成する人は誰もが思っています。いろいろ考えているのですが、これって良いの?と言われると不安になります。

<和食の定番>ごはん、野菜のみそ汁、煮魚、酢の物
⇒これをそのまま料理にすると、油を全く使わないためにエネルギー量が低いので、酢の物を炒め物にする。

<中華の定番>ごはん、卵スープ、マーボー豆腐、野菜のナムル
⇒2品に油を使いたいくないので、野菜のごま和えにする。

<洋食の定番>ごはん、コーンスープ、ハンバーグ、ポテトサラダ
⇒野菜量が少ない、またこどもが好きな料理ばっかりが重なっているので、野菜のみそ汁や酢の物と組み合わせる。

使う食材にもこだわっています。
・魚←バランスのよい食生活をおくる上で重要なので、多く使いたい。
・旬の食材←おいしい時期に食体験を積み、嗜好を育てたい。
・伝統的な食材←日本の食文化を伝えたい。

思いはたくさんありますが、「正解」はよくわかりません。したがって保育園では、「残菜がなく、いつも食べ慣れている料理の組み合わせ」になりがちでマンネリ化を指摘されることもしばしば・・・。

先日、ベテランの栄養士さんが、楽しく献立作成をするポイントを教えてくれました。

保護者、保育士は栄養士の強い味方と思うべし。
子ども健康と幸せを願い、子どもの食生活を支援している人は全て仲間と思うべし。
食について共に考えて、食を楽しむことをこころがけるべし。

これができた時、栄養士としての自分の考えを人に伝えることができるようになり、みんなと一緒に施設の料理、献立の評価ができ、献立を批判される恐怖から解放された。とのことでした。

現場の栄養士の先生のお話、とても重みがあり、とても勉強になりました。

アドム献立も多くの人に関わって頂き、楽しく献立作成していきたいと改めて思いました。アドムの月間献立を使用してる保育園のみなさんから、ご意見、ご要望を頂けたらうれしいです。

スタッフ一同心よりお待ちしております。