栄養士としての生き方を学ぶ

先日アドムセミナーでご講演頂いた土井先生のお宅を訪問させていただきました。

土井先生は、大学や専門学校で教鞭をとられる「食のプロ」を育てる先生。長年、三重県の職員(管理栄養士)としての食に関わった実績を活かして、実践的な指導をされてきた私たちの大先輩です。

先生のご自宅の周りは、山と畑。
今回は、先生の体験談を伺ったり、野菜の収穫をしたり、カミカミ食の実習をさせていただいたり、野菜づくしの手作り昼食から和食の「もてなしの心」を教えていただいたり・・・。

本当にたくさんの事を学ばせていただきました。

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今回、収穫させていただいたのは、ピーマン、とうがらし、なす、にんじん、ゴーヤ、バジル、みょうが等、、、、

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大きな畑でたくさんに野菜を作っているからこそ、先生は

「とれるのはいっときだけど、それを年中、おいしくたべたいわな!
おいしいうちに加工して、保存しといたり、いつでも使えるようにしとくといいやろ!」と、、、

干し野菜の種類は、にんじん、ミニトマト、なす、しいたけ、だいこん、ひらたけ、ゴーヤ、たけのこ等、25種類以上。もちろん冷凍保存も・・。

先生は次から次へとおいしく食べる方法を教えてくれます。
「乾燥して粉にしたバジルを生地に練りこんで、干トマトのソースをトッピングしたら最高!いいやろ~。パスタもいいよ。」

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この干し野菜を使って「カミカミ料理」の作り方も教えていただき、みんなで実習しました。

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昼食は、土井先生が用意してくれました。
「野菜づくしの料理」は、私たちにとって和食を学ぶ「教材」となりました。

和食とは、食材を選ぶところからは始まり、栄養を考えながら料理を組み立てる。さらにもてなしの心で料理を供する。それをどう食べるかも大切な要素と言われています。

「人をもてなすこころとかたち」
土井先生の料理そのものです。

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和食には食べる側にもマナーがあります。
食の場に施された趣向を理解すること。はし使いやふるまい、季節や思いを演出するしつらえ、それを鑑賞する態度。

土井先生は、この和食の精神を伝えるために、
「土井さんちの野菜づくしのお昼食」という材料まで書いた献立表を用意してくれ、料理の味わい方を教えてくれました。

仰々しくなく、「これはな~・・・・。」とおばあちゃんのおうちに来たような雰囲気の中で・・・・。

先生は、遠くからくる私たちのことを思い浮かべながら朝早くから食事の用意をしくてれました。
わたしたちは、作ってくれた先生の気持ちをに感謝しながら味わいました。
そして料理の趣向をより理解するために、食材、調理法に関心を寄せながら味わいました。
お互いに思いやる気持ちから生まれるここちよさ。
これが、日本文化の「おもてなし」・・・・・

お伺いしたのは、管理栄養士4人。
「管理栄養士」として、豊かな食生活を楽しみながら、「食の本来のあり方」を伝え続ける魅力を存分に教えていただきました。
そして、自分が栄養士という仕事をしている「幸せ」を心から感じることができました。

最後に、「またおいでな~。」とやさしい笑顔で見送ってくれた土井先生。本当にありがとうございました。
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