児童福祉施設における「食事摂取基準」を活用した食事計画が、厚生労働省から発表され、各自治体に通知されました。
大きく変わった点は、考慮する栄養素にカリウムが追加されたこと。
カリウムには、ナトリウムを排泄しする働きがあり、 2012年にWHO(世界保健機構)から、生活習慣病(高血圧)予防のため望ましい カリウム摂取量が提案されたことに伴い、各国で重要視されるようになりました。
カリウムが多く含まれるのは、果物、野菜、大豆、海藻。
保育園では通常の給食でカリウムが不足することはありませんが、将来の生活習慣病予防のために、幼児期から、カリウムを多く含む食品を食べる習慣を身につけることには、意味がありそうです。
エネルギーの基準値については、成人がBMI「ボディ・マス・インデックス」を指標とすることになったため、児童施設の目標値はどのように設定するのか!と話題になっていましたが、食事計画に「参考として示されている推定エネルギー必要量を用いても差支えがない。」という記述があるので、これまで通り、計画の段階では、年齢、性別を基に算出する事になります。(もちろん、個人の成長の程度を観察し、評価することは必須です。)
食事摂取基準2015年度版が本格的に活用されることになります。