食の記憶

今日、打ち合わせをしながら、園でのおやつのなかで子どもが自分で作るおやつはどんなものがあるかという話になり、そういうときの子どもたちは楽しそうで、食べることに意欲的・・という話がでました。おにぎりをラップで握るということも、どれだけたくさん作れるか、小さなおにぎりを何個も作ってみたり、形をハートにしてみたり。

子どものころの食の経験や体験は一生の食習慣を身に付けていく礎となるとても大切なものなので、その体験がいずれいろんな形でその人のことを支えていくのだと思うと、幸せな気持ちになります。

その後、余談であのころ食べた給食のあの料理は本当においしかったとか、私が通っていた園ではこんなのが出たよ!と話していると、ちょっと自慢したくなるエピソードや思い出話が絶え間なく出てくることに驚きつつ、やっぱり食や食の記憶ってすごいなぁと改めて思いました。

単なる空腹を満たすということではなく、もちろん必要な栄養素を摂取するという大切な役割を果たしながらも、社会的な人との関わりを学んだり、マナーを学んだり、そしてその食の思い出が大人になってもその人に深くかかわりを持ちながら成長していくことを改めて感じたひと時でした。

保育園給食にかかわる一員として、そんな風な思いをいつも忘れずにいたいと思うと同時に、思い出に残る・記憶に残る給食作りのために、食べる側だけでなく作る側も楽しい料理をご提案してきたいと思います。