売れ残りコンビニ弁当のゆくえ・・

コンビニで店員が、一斉に弁当と惣菜の入れ替えをしている姿を見たことがありますか?

「今、自分が買ったお弁当が棚からおろされている。あのお弁当はどうするのだろう?捨てるのかな?」なんて思ったことが私は何度かあります。

昨日放映された、日経スペシャル・ガイアの夜明け 「余った食のゆくえ ~消費期限 もう一つの物語~」はそんな疑問に答えてくれました。

コンビニでは1日に3回、消費期限間近になった弁当や惣菜が棚からおろされ、まだ食べられる食品でも、品質管理の徹底のため、消費期限前に新しい商品に入れ替えられるそうです。その量は、ローソン、1店鋪あたり1日におよそ15.2キロにもなるそうです。最近までこれらの食材は廃棄されていたそうです。

これらの食材の再活用が今回の番組のテーマでした。

ローソンでは、消費期限間近の弁当や惣菜を食堂に提供するという挑戦が始まっているそうです。ローソンから受け取った食材は、消費期限まで5~6時間あるので、この食材をアレンジしてランチメニューを作っているのです。 コンビニ弁当や惣菜では物足りないという 方は、食堂に行けば、安値でコンビニの惣菜を 温かいご飯とみそ汁と一緒に定食として食べることができるというわけです。また、惣菜は一手間かけてアレンジされるので、新しい料理に生まれ変かわるのです。

もう一つの活用法として日本で「フードバンクシステム」が構築されつつあるそうです。アメリカではかなり浸透しているシステムだそうです。消費期限のラベルの張り間違えなどにより、店頭には出すことができず、廃棄せざるをえない食品を企業から提供してもらい、食べ物に困っている人に配るというシステムです。食べ物に困っている人とは、ホームレス、貧困者、高齢者、幼児、災害の被害者、移住労働者などです。年々増えるこのような生活困窮者に食べ物を提供するため、寄付できる食品業者などと連絡を取り合い事業拡大を試みているそうです。

食育として「食を大切にする心を育てる」ことが必要だと言われる一方で、今でも毎日、多くの食べ物が廃棄されているという現実があります。 世界的な食糧供給が心配される現在、このような捨てられていた食料を活用する活動にはとても意味があると思いました。