2005年4月の子どもの栄養でご紹介した「キッズビビンバ」は、多くの保育園さんの定番メニューとして、給食献立に取り入れられています。
献立を立る時、栄養士にとって「使いやすい料理」と「使いにくい料理」があります。
「使いやすい料理」とは?
①子どもが喜んで食べる。
②野菜が多く使われている。
③栄養バランスがよく、他の料理と組み合わせやすい。
④調理に時間がかからない。(調理員さんに負担にならない程度)
この条件がそろった時「人気の定番メニュー」になります。キッズビビンバは、この条件にぴったり合っているようです。
保育園では日常献立としてだけでなく、
・保育園での人気メニューとして家庭に紹介
・給食試食会の献立
・お誕生日会の献立
として、保護者にも伝えていただいています。
「カレーライスを抜く人気メニュー」だというお話を伺いました。
少しスパイシーな味付けが人気の秘密です。
塩、ごま油、にんにく、しょうがなどを使っています。
これらの調味料によって野菜の食感が変わり、風味が加わり、野菜を食べやすくします。
子どもが3歳だった頃に焼肉屋さんに行った時の話です。
大人が注文した料理からの取り分けで、「細かくした肉と3色のナムル(もやし、にんじん、青菜)を混ぜたごはん」を子どもに与えました。その頃は青菜が苦手で食べることを嫌がっていたのですが、この料理はペロッと食べることができました。
これをヒントに、保育園でもどうかしら?と思い、「キッズビビンバ」として保育園献立に入れてみると、多くの子どもが喜んで食べてくれました。この地域の保育園では、「野菜嫌いの子どもが食べることができる料理」として定番になりました。
このメニューを、子どもの栄養で紹介でき、みなさんに使っていただいていることをうれしく思います。
わんぱくランチのサンプル献立にも入っています。是非お使いいただき、感想をお聞かせください。
(2020年5月更新)