今、500人分の幼児の3日間食事調査の栄養計算しています。
その中で、「ダイエット」、「カロリーオフ」という表示のある清涼飲料水を飲んでいる子どもが多いことが気になります。
一番摂取量の多いこどもは、3日間とも毎日1000mlのスポーツ飲料を飲んでいました。
保護者のみなさんは、このような飲料にカロリーがあることを知っているのでしょうか?
栄養表示については、健康増進法で決められています。
カロリー0、含まない旨の表示ができる・・・・100mlあたり5kcal未満
低カロリー、低い旨の表示ができる・・・100mlあたり20kcal未満
スポーツ飲料をペットボトル1本飲むと、100kcal摂取したことになります。
幼児の場合は、この飲み物だけで、1日に必要なエネルギーの7%をとってしまったことになります。
水分摂取はとても重要ですが、清涼飲料水の摂り過ぎ、また甘い飲み物を飲むことが習慣化していまうことはとても心配です。
今までの研究でも、清涼飲料水の摂りすぎは問題にされてきました。
・清涼飲料水と肥満の関連
→肥満の子は普通体重の子どもに比べて清涼飲料水の摂取量が多い
・清涼飲料水と野菜摂取の関連
→清涼飲料水の摂取量の多い子どもは、野菜の摂取量が少ない
最近の飲料は、健康的なイメージを前面に出して開発、販売されています。
カロリー0!カロリーオフ!という表示には注意が必要です。