子どもの3日間食事調査の栄養計算をしていると、「ソフトドリンク」を飲んでいる子どもの数と飲む回数、量がとても気になります。
ソフトドリンクが子どもの健康にどのような影響を与えているのか!
「砂糖の多く入ったドリンクを飲む習慣は健康に悪い。」に決まっているのですが、興味があります。
ドリンクに関する研究を紹介します。
目的
甘いドリンクの消費がイギリスの子どもの体につく脂肪を増やすかどうか評価する。
方法
5歳児(521人)、7歳児(682人)の食事を3日間食事記録で調査し、ドリンクを①甘い飲料、②低カロリー飲料、③果物ジュース、④ミルク、⑤水に分類した。脂肪の量は9歳になった時に測定した。
結果
5歳、7歳の時の①甘い飲料の摂取量と9歳の時の体脂肪の量は間で関連が見られなかった。しかし5歳、7歳の時の②低カロリー飲料の摂取量と9歳の時の体脂肪の量の間では小さな関連が見られた。
考察
脂肪量の多い子どもは、体重のコントロールのために低カロリーの飲料を消費しているのかもしれない。
とても納得できる結果ですね。
脂肪量の多い子どもに関わらず、食事調査結果からみても低カロリー飲料の消費量がとても多いのです。保護者の方は、確実に「健康」を意識して「低カロリーの飲料」を選択していることが予測できます。この行動は肥満傾向があれば一層強くなるでしょう。
他の研究をみても、低年齢児においては「ソフトドリンクと肥満の関連」があまりわかっていません。学童期を過ぎると一気に肥満傾向が強くなり、ソフトドリンクの影響が明確になります。
将来の健康リスクを考えれば、カロリーに関係なく、甘いドリンクを飲む食習慣からは遠ざかるべきです。
保護者の方に伝えていく必要性があるでしょう。
さて、子どもの健康によい飲み物とは?日本には、豆乳と言う優れた食品があります。
豆乳 120g
ピーチ 60g
ピーチをミキサーでピュレにして混ぜてください。
子どもに適した飲み物を家庭にどんどん紹介していきましょう。