体に合った「食べ方」

「今日は何にしようかな?」と独り言を言いながら、こどものおやつを考えていると、「僕が作ってあげるよ!」と子どもの友達が一言。

メニューは「フレンチトースト」。慣れた様子で冷蔵庫の材料を確認して買い物に出かけました。

途中でおやつ作りに気がついた友達が加わり、3人で作ってくれました。(うちの息子たちは隣の部屋で他の友達と遊びに夢中・・・。)

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材料は

食パン 3斤
卵 10個
砂糖
牛乳

砂糖の分量を確認しなかったのですが、食べた感じではかなり少ない感じ・・。通常の3分の1以下だと思います。

少年の話だと「砂糖を入れすぎるとたくさん食べれない。甘くしない方がお腹がいっぱいになるまで食べれる。」とのこと・・。

はー!この子は自分の体が必要としている栄養(量)がわかっている!と驚きました。野球で活躍している少年なので、基礎代謝も、消費エネルギーもかなり多いはず・・。自分で調理をする機会が多いこの子は、自分の体にあった食べ方を知っているのです。(炭水化物は穀類から摂るのがベスト。砂糖より穀類からとったカロリーの方が腹もちがよい。)

このレシピなら、フレンチトーストはきちんとした補食になります。

この家庭では、小さいときから「自分で食事の支度をする日」が決まっていたようです。少年が小学校1年生の時に、お姉ちゃんが「○○は、目玉焼きしか作れないから、そればっかり・・。」と言っていたのを思い出しました。

この少年は、小さい頃から「自分で作れるものの中で、お腹のすき具合から食べたいものを決めて、買い物に行って、作って食べる!」ことを主体的に行ってきたのです。

ちなみにこの少年の家は、多くのお客さんが集まる飲食店。この少年の「食べ方」は、特別な環境の中で培われたスキルなのです。

最近、「食育」で食事作りに携わことが重要である。と言われていますが、「ただのお手伝い」では、このように自分の体に適切な食べ物を選択する力・調理して食べる力は獲得できないでしょう。

また、保育園や学校でセッティングされた「食に関する活動(食育)」から、学ぶことも難しいでしょう。

改めて「食育」の難しさを感じました。