今が旬のあさりは、
・旨み成分であるコハク酸とタウリンを多く含む →おいしい
・鉄分、ビタミンB12、マグネシウムを多く含む →体の良い
特に、低年齢児の子どもは鉄分が不足しがちなので、上手に利用したい食材の一つです。しかし、残念なことに子どもにはあまり人気がありません。
子どもの好き嫌いは、食体験(食べた回数)が大きく影響します。旬で、あさりがおいしい時期に、いろいろな料理に使って嗜好を獲得していきたいものです。
子どもにとって食べやすい料理から、提供してみましょう。
●あさりを食べたことがなかったら?・・初心者向けレシピで旨みを味わう
クラムチャウダー
あさり 5g
白ワイン 0.5g
じゃがいも 25g
たまねぎ 25g
にんじん 8g
マッシュルーム 5g
バター 3g
小麦粉 3g
牛乳 40g
水 80g
コンソメ 0.7g
塩 0.2g
こしょう
1 あさりはさっと水洗いして、白ワインをふりかける。
2 じゃがいも、たまねぎ、にんじんは1cm角に切る。
3 マッシュルームを輪切りにする。
4 分量の水に2と3、コンソメを加えて煮る。
5 バターと小麦粉、牛乳でホワイトルーを作る。
6 野菜がやわらなくなったら、1のあさりとホワイトルーを加えてさらに弱火で煮込む。
7 最後に塩こしょうで味を整える。
(2020年5月更新)
●あさりを食べ慣れてきたら?・・・あさりの旨みと食感を味わう
あさりのかき揚げ
あさり水煮缶 6g
たまねぎ 12g
にんじん 5g
ごぼう 5g
卵 2.5g
小麦粉 7g
水 10g
油 4g
1 たまねぎとにんじんは細切りにする。
2 ごぼうはささがきにする。
3 分量の水に溶き卵を混ぜ、小麦粉を振り入れて衣をつくる。
4 3にあさりの水煮、1、2を加えてさっくり混ぜて1人分づつ油で揚げる。
●おいしく食べることができるようになってきたら?・・・定番料理であさりを味わう
深川飯
米 50g
あさり 10g
にんじん 5g
れんこん 5g
しょうが 0.2g
ごま油 1g
かつおだし 63g
塩 0.4g
しょうゆ 1g
鮭 1g
焼きのり 0.1g
1 あさりは2つ割り程度に切る。
2 にんじんとれんこんは5mm角のさいの目に切る。
3 ごま油でおろししょうがと1と2を炒める。
4 洗った米にだし汁と調味料を加えて普通の水加減にして、3を加えて炊く。
5 食べるときにのりをかける。
低年齢程、少ない食体験で嗜好が獲得できることがわかっています。短い旬の期間の間に、子どもたちが無理なくにチャレンジできるような献立構成を考えていきたいものです。