東京都は、都内で販売する冷凍食品について原料原産地表示を義務化することを決めました。実施は2009年6月1日から。
原料原産地を義務化したのは国内で初めて。東京は大量消費地域なので、もちろん地方にも影響があるでしょう。
学校給食や、保育所給食では数年から、保護者の安全意識が高まり、国産を選んで使う傾向にありますが、これは生鮮食品や冷凍野菜に限ってのこと。ウインナー、シュウマイ、餃子、コロッケなどの冷凍食品については、国内のメーカーが製造していれば安心という感じでした。
この原料原産地表示の義務化が決まったことで、給食用冷凍食品メーカーは、中国産の原材料を使うことができなくなるでしょう。確実に冷凍食品の価格は上がることになります。
今後、気になるところは給食コストへの影響。保護者の求める安心・安全に答えて国産の原材料を使った冷凍食品を選べば、食材コストがかかり、冷凍食品を使わず手作りすれば、人件費がかかることになります。
原料原産地表示の義務化は、給食に大きな影響を与えることになりそうです。