厨房の事故

以前、給食施設で働いていた時に、3度ガスの爆発音を聞いたことがあります。「ボーン」という地響きがするような音でした。

1回目は炊飯器に点火した際。2回目、3回目はガスコンロに点火した時に起こりました。(幸い調理員さんの眉毛やまつげがなくなる程度でけが人はでませんでした。)

どれも原因は不明。このような事故は、意外に多く起こっています。

最近では、秋田県の保育園でも調理師が給食室のガス回転釜に着火した際、爆発し、1名が火傷(軽傷)を負う事故が発生しています。器具や配管の破損などではなく、回転釜付近に滞留していたガスに引火したものと推定されています。これも原因がわかっていません。

経済産業省 原子力安全・保安院は、このような事故に対して

ガス機器を使用する際、ガス臭いと感じたら以下の対策を行い、すぐにLPガス販売事業者に連絡すること。また、その際には

・火気は絶対使用しない。
・着火源となる換気扇、電灯等のスイッチに絶対手を触れない。
・窓や戸を大きく開ける。
・ガス栓やメーターガス栓を閉める。

と注意喚起しています。

ガス厨房では、器具の操作を正しく行い、常にガス漏れを疑わなければいけません。

原子力安全・保安院の事故情報を見ると、業務用機器による事故の多さに驚きます。自分たちの働く場所が危険だと認識して、注意深く作業することが必要です。