健康食品である黒米を使っている保育園があり、栄養価について質問がありました。
黒米と玄米と精白米の栄養価を比較してみました。
下記のように、黒米の成分値は、品種などによりまちまちです。保育園で購入している黒米の栄養価がわからないときは、玄米の栄養価を使って、黒米を登録しましょう。 精白米で登録してしまうと、せっかくの黒米に豊富なビタミン、ミネラルが低く見積もられてしまいます。
【黒米】
紫黒米3系統の玄米の成分 (農業研究センター稲育種研究室の分析データより)
ビタミンB1(0.3~0.5mg) ビタミンB2(0.06~0.08mg ) 鉄(1.2~2.0mg) カルシウム(13~19mg) 食物繊維(3.1g)
【沖縄県産の黒米】
ビタミンB1(0.35mg) ビタミンB2(0.05mg) 鉄(1.0mg) カルシウム(8mg) 食物繊維(4.8g)
【玄米】
(日本食品標準成分表)
ビタミンB1(0.41mg) ビタミンB2(0.04mg ) 鉄(2.1mg) カルシウム(9mg) 食物繊維(3.0g)
【精白米】
(日本食品標準成分表)
ビタミンB1(0.08mg) ビタミンB2(0.02mg ) 鉄(0.8mg) カルシウム(5mg) 食物繊維(0.5g)
黒米の成分の特徴はアントシアニンです。アントシアニン(紫)はポリフェノール類に属し、植物の花や皮に広く分布しています。ベリーやぶどうに含まれ、俗に「視力回復」、「血液さらさら」、「炎症を防ぐ」と言われていますが、人での有効性・安全性ついて信頼できるデータはまだないようです。(国立健康・栄養研究所)
保育園で黒米を使う時に気になる点は、消化が悪いということですが、3合(450g)の精白米に黒米を大匙1杯程度入れるようなので、問題ないのかもしれません。