食物経口負荷試験と除去解除

近年、食物経口負荷試験が進み、医師の除去解除の指示による保育園への対応要望が増えているそうです。

給食対応では、アレルゲンごとの「完全除去」か「解除」というはっきりした対応が望まれていますが、保護者からは料理単位で、「除去・解除」という要望があるようです。

体制作りができていない園では、保護者の無理な要望が、直接給食室(栄養士さん) に届けられて、困ってしまいます。園児ごとの部分解除に合わせると、非常に煩雑になり、データでのチェックや献立表を見て目視するこができなくなってしまいます。

・食物アレルギーの抗原性についての知識
・調理スペースが少ない
・人手不足
等、解消できない問題は山積みです。

保育園ではどこまででいるかを情報公開して無理な対応をせず、安全を重視することが重要です。

最近は、栄養士さんの採用項目に、「アレルギー献立をたてるこことができる。調理したことがある。」という内容が記載されるほど、どの施設でもアレルギー対応を行おうとしています。その反面事故が増えているものを事実です。

栄養士さんは、施設の環境の改善、体制作りなど誤食を防止するための最善策をとりつつ、事故が発生した場合でも、対応ができるように準備しておくことが大切です。