わんぱくだより 離乳食の次期を安心して とおりすぎるために... 離乳食の準備を はじめましょう 離乳食中期(2回食) 離乳食後期(3回食) 離乳食完了期 別紙 栄養士のブログ |
アレルギーを考えた離乳食、幼児食 保育園に入園してくる子どもにアレルギー体質があるケースが年々増えています。 保育園では、保護者の意向に沿った対応をに個別にすべきですが、 調理員の人数の問題、食材の入手の問題で、 簡単な除去食にとどまっている園も数多くあると思います。 除去食から一歩進んでアレルギーに取り組む場合、代替食かコピー料理の実施を考えますが、 その前にもっと大切で基本的に見直さなければならないことがあります。 それは、明日からでもできる簡単なことです。 ■アレルギーを考えた離乳食作りを ・離乳食はゆっくり進める 早くから動物性たんぱく質などを与えると、胃腸の消化、吸収機能が未発達なためにアレルギー反応が起きやすいので、 離乳食はゆっくりと進めます。家庭で子どもが喜んで食べるからといって、数多くの食品を食べさせてしまうことがないように、 別紙1のように離乳食の進め方を示し、家庭と連携して進めます。アレルギーマーチを防ぐためには、 離乳食の進め方が特に重要です。 ・ 子どもの発達にあった形態に調理する。 切り方が大きすぎるために噛むことができず丸のみになったり、小さすぎて咀嚼力が発 達しなかったり、噛まないために食事に満足できず同じ物を大量に欲しがったりすることがあります。 アレルギー反応は消化、吸収が未発達なために起こることなので、しっかりと噛んで消化を助けることが必要です。 またアレルギーには仮性アレルギーがあり、かゆみを起こす物質(ヒスタミン、アセチルコリン)を含む食品を 食べ過ぎるとじんましんがでたりするので、一度にたくさん食べることを避けなければいけません。 そのためにも、子どもの発達にあった調理形態にすることが大切です。 ■アレルギーを考えた幼児食献立と離乳食献立(中期、後期)を一緒にたてるために ・ 献立食材は回転させ、魚を中心にする。 回転食にすると同じ食品が続かないので、合わないときは何が合わなかったのか容易にわかります。 仮性アレルギー食品を毎日食べることを避けるためにも有効です。 また、みんなと同じ物を食べる機会が多くなり、除去食を行っている子どもの精神的負担が少なくなります。 ・ 薄味の和食献立にする。(洋食、中華は週1回程度) 和食にはアレルギーを考えた離乳食に展開しやすい利点があります。(別紙2) またアレルギー食の多くは、「魚と野菜中心の和食献立」で、これは日本の伝統的な食事 であると共に、栄養バランスのとれた優れた食品です。アレルギー食はアレルギーを持つ子どもの治療食ではなく、 全ての子どもの健康食です。このことをおたよりや、講習会などで、全ての保護者に理解してもらい、 家庭で実行してもらえるように働きかけることが必要です。 この働きかけは、アレルギーを持つ子どもの親の励みになることでしょう。 ・ 食品添加物を避ける。 年々アレルギー症状を呈する人が増加しているのは、食品に含まれる科学物質が原因の ひとつではないかと注目されています。加工食品にはさまざまな添加物が多く含まれているのでできるだけ避けるという意味でも、 料理・おやつは手作りがよいでしょう。 ■ 安全な食材を使う ・ 旬の食材を使う。 旬とは、漁貝類、野菜類、果物などの生鮮食品の出盛り期のことで、最も味がよいだけ ではなくて、野菜については鮮度の高い旬のものは仮性アレルギーになりにくいと言われてます。 ・ 地場産の食材を使う 農薬、遺伝子組み替え食品等子どもの健康を脅かす問題がたくさんあるので、生産者の から直接買うことができたらベストです。 ・ 肉類などについては国産物を選びましょう。 ■ 和食はアレルギー食 保育園で保護者に対する食事に関するアンケートを実施したことがありますか。 朝食、夕食ともに驚くほどカタカナ料理が並びます。 朝食には、パンとミルクとスクランブルエッグ、夕食にはハンバーグにサラダ…。 和食はアレルギー食を立案しやすい料理です。 保育園では魚と野菜中心の献立にした方が、子どもにとっては栄養バランスがよく、 1日で多くの種類の食品を摂取できることになります。 和食中心献立にしている保育園の栄養士は 「子どもは、和食料理を思うよりはるかに食べてくれます。先生は少し満足できないようですけど・・」 と話しています。 どの子も基本的な食材は同じものを食べれば、調理員の負担も減ります。 本当に必要な場合に、個別に必要な対応をすることも実現しやすくなるのではないでしょうか。 なにより、こどもも大人もみんなで同じものを食べられることがいいですね。 |
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