健康食品被害に遭わないために
健康食品にまつわる商取引について消費者トラブルが増えています。
景気の低迷、高齢化への将来不安の増大、医療費の上昇などを背景に
健康への関心はますます高まりつつあり、そうした背景が、この種のトラブルが起こりやすい遠因に
なっているのかもしれません。健康は私たちの人生の質に大きくかかわりを持ちます。
健康食品を購入するときには、安易に健康をもとめるのではなく、ちょっとした冷静さが求めらます。 健康なからだを手に入れるには、1にバランスのとれた食品を食べる 2に適度な運動 3に休息。 よく食べ、よく遊び、よく寝るという育ちの3原則は高齢になっても生きています。 健康は個人によってそれぞれ違います。ある人で適度な運動も、ある人には過激な運動になるでしょう。 ひとによって普段食べるものが違うから、<食べるべきもの>(不足している栄養素)も違ってきます。 個人の生活習慣はそれぞれ違うから、必要な栄養素も個人ごとに異なるわけです。 ですから「誰にも効く健康食品はありえない」というのがアドムの立場です。 健康食品による詐欺的な被害が後を絶ちません。 誰しも、より健康に、より元気に、より美しく、より若くを願うもの。 そんな人々の願いにつけこんで、一部の悪徳な業者は暴利をむさぼります。 健康食品の販売被害に遭わないように、10のチェックポイントを掲載します。 詐欺は、8分ほんとうのことを言い、2分嘘をつくと言われています。 以下に記載することも、ことばを切り取ると間違いとはいえないことばかり。でも、こう組み合わせると、 とてもいかがわしくなります。 1 情緒的なアピールが中心 「たいへんだったですねえ。わかりますよ。」とラポールをつくり、「新しい人生を歩きましょう」 「強いからだをつくりたくありませんか?」 「もう、悩みなんて全部なくなっちゃいますよ」といいつつ結局商品をすすめる。 2 リコールの説明がない 解約が可能なのかを確認します。「払い込んだお金でも返してくれるのか?」と聞いてみるといいでしょう。 3 天然を強調し、成分を秘匿する。 「天然物なので安心。」「合成のものは危険」という。 何度も合成されたものよりも、天然物がいいことを強調し、成分については秘密なので公表できないという。 4 科学的な根拠がない。 科学的根拠や研究については述べず、個人的経験を中心に説明。 「私もこれを使ったんですが、すっごくいいんですよ。」 「今の野菜はダイオキシンなどで汚染されているので、食品からの栄養はよくない。」 といってサプリメントを勧める。 5 栄養マジックを見せる 目の前で手品のような実験をして、商品の効果をアピールし、商品の購入を勧める。 6 商品の販売に熱心 全員にサプリメントを使うことを勧める。極端に多い量を摂取することを勧める。 (極端に多い量:第6次改訂日本人の栄養所要量に示された上限値を越える量) 7 治療効果について述べる 「病気がちだったからだがすっかり元気になる」 「治る」「治療する」「防ぐ」ということばが多用される。 ガンの治療、性的能力の快復といった極端な効果について述べる。 8 理論的にあり得ないことをアピールする。 「年が若くなる。」「すぐに効果が現れる」といった話をする。 9 科学に批判的 「人間の自然治癒力を大切にしなければならない」という話から、 「薬や医学は信用してはいけない」という結論に強引に導いていく。 「厚生労働省の出している基準はあてにならない。」 「栄養士の勧めるものは化学成分のバランスだけで、食品の本来持っている力を無視している」 ということを強調する。 10 公的に認証されていない資格を使う 「栄養アドバイザー」「栄養トレーナー」など、公的に認証されていない名称を使う。 |
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