一次予防と二次予防
●一次予防とは 「一次予防は」疾病の発生そのものを予防することを指します。 適正な食事を食べ、運動不足を解消し、なるべくストレスを引き下げるなどして健康的な生活習慣づくりを行い 生活習慣病を予防するなどが一次予防となります。 それに対して「二次予防」はことばをかえれば、早期発見・早期治療です。 病気が進行しないうちに見つけて、早く治してしまう。そのために、健康診断や人間ドックを利用します。 これまで、一次予防も二次予防もともに大切だとされてきました。 しかし、近年の生活習慣病の増加によって、より一次予防の必要性が強調されるようになりました。 さらに、2000年に発表された国の「健康日本21」運動によって、 一次予防は二次予防と比べてその取り組みが不十分とされました。 今後、ますます、一次予防運動が重要視されるようになってくるでしょう。 ●生活習慣病とは 生活習慣病は、インスリン非依存性糖尿病/肥満/高脂血症/高尿酸血症/循環器病/大腸ガン /歯周病/高血圧症/肺扁平上皮ガン/慢性気管支炎/肺気腫/アルコール性肝臓ガンなどです。 これらは食習慣、運動不足、ストレス、喫煙、飲酒などの生活習慣によってひきおこされるものです。 ひごろの生活習慣を見直し、行動を変え、これらの病気になる危険性が減るとされています。 なんと7兆5000億円もの医療費が生活習慣病の治療に費やされているといわれています。 みんながひとりひとり生活習慣の改善にこころがけるだけで、 税金や健康保険料を引き下げることができるかもしれません。 ●価値観は一人ひとり違う 朝食を食べないこどもたちが増えています。高齢者の中には特定の健康食品に対して過度に依存したり、 若い人たちは過度のダイエットによってこどもが産めなくなってしまうような人も増えています。 個食の増加によって家族の団らんの喪失なども見受けられます。 とはいえ、わかっていても生活習慣を変えることは容易なことではありません。 特に、食べ物はひとりひとりの価値観や人生の質(クオリティオブライフ)にもつながり、 上から押しつけられるようなものではありません。 価値観が多様化し、ライフスタイルが個人によって異なる世界で健康で良好な食生活を実現するためには、 個人が主体的に行動変容を行うことが必要です。 |
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