カルシウムは大切な栄養素
●生命の維持になくてはならないカルシウム カルシウムは骨や歯をつくるためだけに必要なわけではありません。 心臓の鼓動リズムの調整、筋肉の緊張と弛緩、神経伝達に少量ですがカルシウムが 必要です。血液が固まるときにもカルシウムが必要です。 私たちが生命を維持していく上で、カルシウムはなくてはならない大切な物質です。 こどもが成長しているときには、骨がどんどん大きくなっていきます。 そのため、成長期には当然たくさんのカルシウムが必要です。 同じように、妊娠中の女性や授乳期にある女性も余分にカルシウムが必要です。 年をとってからも若いときと同じくらいカルシウムが必要です。 骨の量自体は30−35才くらいがピークで、その後、どんどん骨の量が減っていきます。 骨の量が減り、骨粗鬆症とならないために、十分なカルシウムの摂取が必要となるのです。 ●女性は男性よりも早く骨が少なくなる 女性は、男性よりも、早く骨の量が少なくなると言われています。 今、中年期以降の女性の「骨粗鬆症」が問題になっています。骨の中の細胞が スカスカになって非常にもろくなり、ちょっとしたことでも骨折してしまう病気です。 いったん骨粗鬆症になるとなかなか快復しないといわれています。 ですから、できるだけ骨を減らさないようにしなければなりません。 ●骨はカルシウムの銀行 体に必要なカルシウムはいったん骨に蓄えられます。 骨は生きた細胞で、私たちの体は、骨にカルシウムを蓄え、 必要な量だけ少しずつ骨を溶かしだしてカルシウムを使っています。 このように骨はカルシウムの銀行のようなものです。カルシウムは毎日、骨に蓄えられたり、 骨から引き出されたりしているのです。 ●望ましい摂取量 カルシウム所要量(第6次改訂)をここで紹介しておきます。 18才までは学校給食などで牛乳を摂取するため、必要なカルシウム量をとることは 容易です。ところが、18才以降になると急激に所要量を達成できなくなっています。
妊婦は+300 授乳婦は+500 ●骨の量を減らさないためには 骨を減らさないためには、カルシウムを十分にとらなければなりません。 ただ、カルシウムは単独では骨をつくることができず、ビタミンDと組合わさる必要があります。 また、日光も骨の形成に関係しているとされています。 そのためにはカルシウムを多く含んだ食品だけをたくさん摂取するのではなく、 バランス良く栄養をとる必要があります。 和食だけではなかなかカルシウムの所要量を達成することが難しく、 洋食を取り入れるなどして、バラエティーに富んだ食事に心がけて下さい。 また、適度な運動をすることは欠かせません。 ウオーキング、ダンス、ストレッチ、テニスなどがいいでしょう。 アルコールが骨の形成にとって問題があるという報告があります。 年をとったら、過度なアルコールは控えることも大切です。 ●サプリメントでカルシウムをとること ほとんどの中年女性で十分にカルシウムを摂取していないという実態があるため、 医師からサプリメントを進められることがあります。 サプリメントによって簡単に栄養的なバランスを回復できるため 近年、多くのサプリメントが使われるようになりました。特に病気の回復時にある人や 栄養のシビアなコントロールが必要な場合サプリメントは様々な利点があり、急速に広がっています。 サプリメントには問題もあります。 自然の食べ物だけではなかなか摂取量の上限を越すことができませんが、 サプリメントによってカルシウムを摂取すると、上限値を超えてしまうことが あります。 上限を越えると、腎臓結石、泌尿器系結石、ミルクアルカリ症候群、 他の無機質の吸収が抑制されてしまうなどの問題が起こり得ます。 (1)推奨される量に十分注意を払うこと パッケージに書いてある量を超えて飲むことは絶対に避けて下さい。 サプリメントは簡単にカルシウムを摂取することができるので 自然の食品では摂取できない量をとることができます。 上限を越えると、上記の問題以外にも予想もしなかったような問題が生じることがあります。 (2)サプリメントだけに頼らない サプリメントでは自然に摂取すればとれるような栄養成分を同時に採ることが できません。カルシウムを多く含む食品をバランス良く食べると、 同時にマグネシウムやビタミンDなど、骨の形成に必要な栄養分を同時に摂取 することができます。あくまでも補助栄養食品と考え、慎重に使いましょう。 ●スキムメロンミルク メロン 70g スキムミルク 3g 水 30g 牛乳 110g 材料をミキサーにかける。 ●スキムココアミルク スキムミルク 10g 水 120g ココア 2g 砂糖 5g ●スキムバナナミルク スキムミルク 8g 水 100g バナナ 50g 砂糖 3g 作り方 材料をミキサーにかける。 スキムミルクを使うことによって低脂肪になる。 15gのスティックで市販されているので常備しておくとよい。 スキムミルクは独特のにおいと味があるが、上記のレシピは違和感なくおいしく飲める。 |
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