タンパク質とアミノ酸
私たちのからだはタンパク質でできたところが多くあります。
皮膚、爪、筋肉、血液などはタンパク質でできています。
また、細胞の中にはどの細胞にもタンパク質が含まれています。 タンパク質はアミノ酸と呼ばれる分子がつなぎ合わさってできます。アミノ酸はよく列車にたとえられます。 貨車と貨車がつながって、タンパク質になるというわけです。 アミノ酸にはたくさんの種類があります。アミノ酸の組み合わせによって何千種類ものタンパク質ができます。 あるアミノ酸は数百種類のアミノ酸でできています。あるものは数千のアミノ酸が集まってできています。 タンパク質には植物性のものと動物性のものとがあります。 植物は自分自身が必要とするタンパク質をすべて自分の体の中で 作ることができますが、動物の場合、そうはいきません。動物は体の中でつくれないアミノ酸は 食べて補わなければならないので「動物」なのかもしれません。 人間のからだは20種類のアミノ酸を必要としています。 そのうち、9種類のアミノ酸は人間の体の中でつくることができません。 この9種類のアミノ酸は「必須アミノ酸」と呼ばれています。 良質なたんぱく質は、「必須アミノ酸」を全部含んでいるタンパク質のことです。 鶏肉、たまご、肉、乳製品が良質なタンパク質です。 不完全なタンパク質というのはこの9種類のアミノ酸のいずれかが足りないタンパク質です。 野菜のタンパク質は不完全なタンパク質の例です。 お年寄りや病気の時は食べ物をたくさん食べることができません。 ですからお年寄りや病人は良質なタンパク質を食べる必要があるのです。 和食は、手間はかかりますが一食で必須アミノ酸を補いやすい食事です。 和食の朝食と、洋食を比較して考えてみましょう。 和食は、ごはん、味噌汁、焼き魚、おひたし。 一方、洋食は、食パン、牛乳、ハムエッグ、野菜ソティとしてみましょう。 和食は必須アミノ酸を全部とることができますが、 洋食の場合だと、必要量をとれないアミノ酸がでてきます。 最近ではフルーツや種実をたくさん入れたコーンフレークがあります。 これに牛乳をたっぷり入れれば必須アミノ酸は バッチリとれる朝食ができます。 問題 ここに9つの必須アミノ酸があります。AとBとCはタンパク質を含んだ食品です。 図を見て、必須アミノ酸をすべて採ることができる食品の組み合わせを選んでみましょう。 必須アミノ酸 食品に含まれるタンパク質 どの食品とどの食品を食べたらいいのかな? (1)AとB (2)AとC (3)BとC 答えは(2) |
| 戻る |