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BMI値で簡単に肥満診断

●いつでも計算できるからおすすめ

自分が太っているのか、やせているのかは、身長と体重の関係から 大まかにつかむことができます。これは、BMI(Body Mass Index)といわれ、 簡単に計算できるので、国際的にもよく使用される指標です。

計算方法は簡単です。

BMI=体重/(身長(m)×身長(m))

身長160cm、体重53kgの女性の場合、

BMI=53/(1.6×1.6)=21

ということになります。

BMI値 判定
20以下 やせ
20〜 24 適性
24 26.4 やや肥満
26.4以上 肥満

BMI値22を中心として、それ以上でもそれ以下でも病気になる確率は高くなるというデータがあります。 したがって、健康を考えたら、理想体重を22くらいにキープすることをまず考えましょう。

しかし、BMI値はくせものです。

ボディビルをしている人や、強度のスポーツをしている人は、筋肉が重いのでBMI値は高くなります。
手足の長い人は、BMI値は低くなります。手足の短い人は、BMI値は高くなります。

日本人の場合、アメリカに比較すると一般的に平均BMI値は低いようです。
アメリカの健康教育のテキストには、標準的なBMI値として、次のように表記してあります。

男性 22〜24
女性 21〜23

BMI値はあくまでも目安。その数値にとらわれすぎると、 自分のチャームポイントをだいなしにすることになるかもしれません。

●「隠れ肥満」で有名になった体脂肪率

体脂肪率は体の中で脂肪の占める割合のことです。
見た目はやせでも、体の中は脂肪でいっぱいということがあります。 最近の若い女性は筋肉量が少なく、BMI値は低くなる傾向にあります。 体脂肪率が高いと、それだけ心臓疾患やその他多くの病気になりやすくなります。

体脂肪率は次の式で求めることができます。

体脂肪率(%)=脂肪量(kg)÷体重(kg)×100

最近では、体脂肪率計を使えば、体脂肪率は簡単に計ることができるようになりました。

脂肪率による判定表(慈恵医大健康医学科データより)

性別 適正範囲 肥満
男性 14-17% 17-23% 25%以上
女性 17-24% 20-27% 30%以上

●太ったり、やせたりするのは結局...

摂取エネルギーが消費エネルギーよりも大きければ太ります。
摂取エネルギーが消費エネルギーよりも小さければ痩せていきます。
摂取エネルギーと消費エネルギーが等しいときには体重は増えも減りもしません。

食べ物が、脂肪であれ、炭水化物であれ、糖分であれ、アルコールであれ、たんぱく質であれ、 摂取するエネルギーが消費するエネルギーを上回れば、体重は増えます。

私たちは、静かにしているときにでも、エネルギーを消費しています。 静かにしていても、呼吸や、心臓や消化器などが働いているからです。

安静時の消費エネルギーを基礎代謝といいます。 成長過程にあるこどもや青年期は、成長のために必要となるエネルギーを消費します。 そのため、青年期は老年期よりも基礎代謝が高くなります。

基礎代謝が大きい人はたくさん食べても太りません。 反対に基礎代謝が小さい人は、少しの量しか食べていないのに太ってしまいます。

ダイエットをすると、基礎代謝が下がりやすくなります。 これは体の自然な防御反応です。ダイエットによって、普段必要としているエネルギーが 不足するため、基礎代謝を落とすことによって、生きのびようとしているのです。

ダイエットをするときは、バランス良く食事をとり、 基礎代謝が低くならないように、運動することが大切です。 BMI値によって、目標の体重を定め、後はなるべく体脂肪率を適性範囲に入れるようにがんばりましょう。


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