「わんぱくランチ」献立立案・栄養計算・監査資料・発注業務これ一本にすべて1パック!


残り物処理大作戦


食物として生産されたもののうち、現実に食べ物になるのはわずか10%。 先進国では食物をさらに無駄に廃棄しているため、 現実に口の中に入るのはさらに少なくなるという報告があります。 この大いなる無駄を少しでもくい止める手だてはないものでしょうか。

肉食中心の食事スタイルの問題は大きいですね。特に先進国の責任は重大です。 豚や牛や鶏は穀物で飼育され、それを人間が食べます。もし、人間が豚や鶏を食べなければ、 穀物生産量は少なくてすむわけです。 このホームページではたびたびお米を食べることの重要性について紹介していますが、 穀物からの摂取エネルギーが増えれば、それだけ穀物生産量は少なくてす、 食糧危機を先送りすることができます。

ただ、「わかってはいるんだけど・・・」というのが人間。 崇高な理想であっても実行されなければ意味がありません。 そこでもう少し身近なところで行動できる方法について考えてみましょう。 それは家庭でもできる、食品ゴミを減らす工夫です。

食品ゴミとして排出されるのは、調理時の廃棄物、食べ残し、 そして、腐らせてしまったものに分かれます。

この中で最も大きな無駄は食べ物を腐らせてしまうことでしょう。 これを減らすには計画的な食材の購入が最も効果的です。 まとめ買いの項でも紹介しましたが、1週間分の食品をまとめて購入すると、 無駄に廃棄する食料品が減ってきます。 「肉→魚→野菜→豆類→魚→肉→残り物」という献立サイクルを採用することによって、 冷蔵庫の中の無駄が少なくなります。

冷蔵庫の中を1週間に1回、瓶類やバター類を除いて何も入っていないような状態になるようにすると、 結果的に無駄に捨ててしまう食料品が減ってきます。冷蔵庫の中が週1度リセットされれば、 残り物が把握できますし、買い足す品目が簡単に把握できるからです。

食べ残しについては次の日の朝の食事やお弁当でできるだけカバーします。 「食べ残すのはもったいない」からといって、こどもに残さず食べるような習慣をつくると、 体が必要としている量がわかるこどもに育てることが難しくなります。

コロッケが残れば、コロッケサンドイッチやコロッケチャーハンに…。 煮魚が残ればほぐして電子レンジにかけ、御飯にかけるフレークに…。 残り物を生かす料理のアイディアはいっぱい。 いろいろチャレンジしてみましょう。

●野菜の煮物を使ったサンドイッチ
朝から手間いらず。しかもバランス献立になります。

・材料 食パン/青海苔/切干大根の煮物・金平ゴボウ等/キャベツ/マヨネーズ
・作り方
1)煮物の汁気を絞る。
2)キャベツはせん切りにしてレンジでゆでて、水気を絞る。
3)切干大根とキャベツをマヨネーズであえて、パンにのせて焼く。

●雑炊
残り物で作る雑炊は旨味たっぷりでとにかく美味。鍋物の後は必ず雑炊で食材を全てかたずけましょう。

・材料/冷御飯/残り物のおでん/ねぎ/卵

作り方
1)おでんの具をミキサーで細かくする。
2)おでんの汁に具を戻し、温める。
3)御飯を洗って2に入れる。塩やしょうゆで味を整える。
4)刻みねぎを卵をまわしいれる。


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