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脳の血管の病気



●脳の血管障害は老人性痴呆の原因になることが多い

日本の老人性痴呆の58.6%が脳血管性痴呆という調査があります。 また最近では、若い人にも気づかないうちに脳の中に小さな脳梗塞が増えているという ショッキングな報告もあります。

今でこそガンに死亡原因の王座を明渡しましたが、脳血管障害は依然として死亡原因の上位を占めています。 欧米に比べると、非常に疾患率が高く、脳血管障害は日本人特有の病気といっても過言ではありません。

脳血管障害の種類には脳出血・脳梗塞・クモ膜下出血があります。 脳の循環障害を起こすと意識の障害や言語障害に至ったり、運動感覚の麻痺が起こったりします。

近年、脳出血は減り代わりに脳梗塞が増えたといわれています。 高齢社会に突入し、脳の血管障害に対する対策は、今後ますます重要になることでしょう。

●血圧対策

脳の血管障害のリスクを低くするための対策については、(1)減塩指導、(2)減量 (3)アルコールの摂取量を適量に保つことなどが考えられます。

(1)減塩指導
日本人は塩をよく使います。野菜や魚など生鮮食料品を冬季に保存するために、 野菜を塩漬にして貯蔵しました。その食習慣が現在にも引き継がれています。

血圧とナトリウムの関係は深く、ナトリウムを減らすことが血圧を下げるためには重要です。

食物繊維は腸内でナトリウムを吸着し、ナトリウムを体の外に排泄する働きがあります。 食物繊維を多く含む食べ物を食べるとよいでしょう。

カリウムやカルシウムはナトリウムによる血圧の上昇を抑制する働きがあることがわかっています。 果実・野菜・乳製品・小魚・海草果物・こんにゃくなどを摂ることも効果的です。

ただ、ナトリウムについて反応しない体質をもった人がいます。 このグループの人が高血圧になった場合に、減塩指導をしても効果が期待できないので 注意が必要です。

(2)減量
ドロドロ血をサラサラにして血管が詰まりにくくすることも脳血管障害のリスクを減らします。 そのためにはやはり脂肪の過剰摂取(コレステロール)を避けなければなりません。

脂肪にはいろいろな種類があります。 要は、単一の脂肪だけではなく、動物性脂肪、植物性脂肪、魚油(特に青魚)などを バランスよく摂取することが大切です。

(3)アルコールを適量に保つ
いわずとしれた「飲みすぎ注意」。でも、これを守るのが難しい人が多いのも事実。 アルコールを飲むときには、合わせて高カロリー食を食べたり、塩分をとりすぎたりしがち。 ダブルパンチで脳梗塞をおこさないように、注意が必要です。

若いときからの食習慣は健康なからだづくりに大切です。 脳の血管障害が起こると、その日から生活が激変してしまい ます。その障害はなんの前触れもなく襲ってきます。「自分は大丈夫」「それは年寄りの話」 「ダイエットしているから自分には関係ない」という態度ではなく、脳血管障害はいつでも誰もが起こりうる 問題と考え、日ごろから生活習慣をチェックする態度を養いましょう。


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