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高齢期の食事

加齢とともに各臓器の機能は低下しやすくなります。 病気になりやすく、体力が低下しやすくなります。
生活活動強度が高い場合もあり、個人差が大きいところですが、 一般的には、必要になるエネルギーは加齢とともに低下してきますので、 必要エネルギーに応じた食事をする必要があります。

高齢者にとってもっとも大切な栄養素は何でしょうか?

炭水化物?
タンパク質?
カルシウム?
ビタミン?

答えはたんぱく質です。老化の防止には良質なたんぱく質が大切です。
高齢期のたんぱく質所要量は1.113g/Kgで、これは成人期よりも多くなっています。
そこで魚、肉、卵、大豆などの製品を多く取り入れます。

骨も加齢とともに減少してきます。日本では特に骨粗鬆症が問題となっています。
これを防ぐには成人よりも多めにカルシウムを多くすることが望ましいと考えられています。

加齢とともに咀嚼力の低下が起こり、それとともに虫歯や歯周疾患が増えてきます。
唾液の分泌が低下し、味覚も低下します。
歯の残っている本数と長寿の間には強い関係があると言われています。
少しでも歯を大切にし、できるだけ歯を喪わないようにしましょう。
牛乳や乳製品、小魚などカルシウムをできるだけ多くとるような献立にこころがけます。

味覚の低下により、味の濃い食事を求めるようになりどうしても食塩の摂取量が増加してきます。 調理方法を工夫し、冷凍食品や加工食品を上手に利用するなどし、 できるだけ簡単に多様で変化に富んだ食事を心がけます。

以下に高齢者のための食生活指針を掲載しておきます。

1 低栄養に気をつけよう
(体重低下は黄信号)

2 調理の工夫で多様な食生活を
(ただし食べすぎには要注意)

3 副食から食べよう
(年をとったらおかずが大切)

4 食生活をリズムに乗せよう
(食事をゆっくりと欠かさずに)

5 よく体を動かそう
(空腹感は最高の味つけ)

6 食生活の知恵を身につけよう
(若さと健康づくりのために)

7 おいしく、楽しく、食事をとろう
(豊かな心が育む健やかな高齢期)


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