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食品添加物

肉食の動物は獲物を捕らえても、長く保存することはできません。 せいぜい、腐るまでの数日間に食べてしまわなければなりません。

人間もはじめのうちはそうでした。 火を使い、いろいろな添加物を使って料理をすることができるようになって以来、 食べ物を長く保存できるようになったり、 おいしく食べられるようになったりすることを学んできたのです。 おおげさにいえば、人類の歴史は食品添加物を探し求めてきた歴史なのかもしれません。

お豆腐をつくるときに使うにがり、 梅干しを造るときに使う塩やしその葉、肉に使う湖沼など、 食物の加工、保存、着色などに使用する物はすべて食品添加物です。

もちろん、食品として使うわけですから、安全で役立つものでなければなりません。
食品添加物として指定される要件は
(1)安全性が実証または確認されたもの
(2)使用により消費者に利点を与えるもの
(2)-1 食品の製造、加工に必要不可欠なもの
(2)-2 食品の栄養価を維持させるもの
(2)-3 腐敗、変質、その他の化学変化などを防ぐもの
(2)-4 食品を美化し、魅力を増すもの
などです。

食品添加物には、自然の物や人工的に作り出した物がありますが、 天然の食品添加物だからといって、体にいいわけではありません。 逆に人工的に作り出した物だから体に悪いというわけでもありません。

食品添加物として認められるためには、日本の場合、諸外国よりも厳しい基準で安全性が確かめられています。 また、食品衛生法に基づいて食品添加物の表示が義務づけられています。

でも、人によっては、特定の添加物が体にあわない人もいます。 そのような場合には特に食品添加物の表示には 気をつける必要があります。食品を購入する場合には、表示を見ると、 いろいろなタイプの食品添加物が幅広く使われて いることがわかります。


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