わんぱくクッキング

おいしさと栄養を追求する調理方法と理論
 いつも作っている料理もちょっとしたポイントを知るとおいしさと栄養がアップ することをご存知ですか。今回は、アドムの6月献立の中から寒天料理にスポット をあてて、科学的にアプローチしてみましょう。

 保育園では,おやつに寒天を使う時栄養を考えて牛乳の入った牛乳かんや果物の 入った果汁かん,フルーツかんをよく作りますね。寒天に何かを混ぜると固まらな かったり、時間をおくと水分がでてきたりと失敗が多いものです。でもこのポイン トを知っておけば、ご家庭でも簡単に栄養満点の手づくりおやつを楽しむことがで きます。

ポイント1 水分量を正確に計りましょう。寒天を煮溶かす水には蒸発量を足しましょう。

ポイント2 牛乳、果汁は必ず寒天液を火からおろしてから加えましょう。もし牛乳を加えてか ら寒天液を煮てしまうと、細いかたまりができてしまい、充分固まりません。また 80度以上の寒天液に果汁を加えたならば、果物の風味はなくなり、大切なビタミ ンCは熱で壊され、おいしさも栄養もなくなってしまいます。まして果汁を加えて から煮てしまうと、寒天分子は分解して形成不能になってしまいます。

ポイント3 加える液体(特に牛乳)は、50%までにしましょう。残り50%は水です。 牛乳を加えたゼリーは、牛乳量が多いほど、ゼリーの強度が弱くなります。

ポイント4 加える液体は40度くらいに温めておきましょう。寒天は30度くらいで固まるの で冷たいものを加えてはいけません。

このポイント知ったら、さっそく手づくりおやつを作ってみましょう。

フルーツ入り牛乳かん

アップルゼリー

杏仁豆腐

材料 作り方
フルーツ入り牛乳かん
材料
1人分量

寒天1.2g
水55g
砂糖15g
牛乳50g
好みの果物30g

1)寒天を細かくちぎり分量の水に浸しておく。
2)1)に砂糖を加え50gになるまで煮詰めて火からおろす。
3)40度に温めた牛乳を加える。
4)50度以下になったら、フレッシュな果物を加えて冷やし固める。
アップルゼリー
材料1人分量

寒天0.8g
水70g
砂糖15g
果汁30cc
りんご青果30g

1)寒天を細かくちぎり、分量の水に浸しておく。
2)1)に砂糖を加え70gになるまで煮詰めて火からおろす。
3)60度になったら果汁を加え、 50度以下になったらりんごを加えて冷やし固める。
杏仁豆腐
材料1人分量
寒天0.8g
水50g
砂糖8g
牛乳
40g
シナモン適
好みの果物30g

シロップ
材料1人分量

砂糖8g
水20g

1)寒天を細かくちぎり、水に浸しておく。
2)1に砂糖を加え40gになるまで煮詰めて火からおろす。
3)40度に温めた牛乳を加えて冷やし固める。
4)シロップは20gに煮詰める。
5)牛乳かんが固まったら適当に切り、シロップをかけて果物を飾る。


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