管理栄養士ママの「スピード朝食レシピ集」

管理栄養士ママの「スピード朝食レシピ集」

朝食が、一日の食事のうちで最も大切な食事であることは多くのお母さんは知っています。しかし、食欲のない子どもに朝食を作り、食べさせるというのは、ワーキングマザーにとってとても負担の大きい作業です。

さて、食の専門家である管理栄養士お母さんはいったい子どもとどんな朝食をとっているのでしょうか。管理栄養士も社会で働く忙しいお母さんです。きっと多くの働くお母さんの参考になると思います。

お母さん管理栄養士の朝食献立のポイント
１）なんといっても忙しい朝なので、調理に時間はかけません。（長くても10分以内）
２）朝食に時間をかけると朝の仕事がはかどらないので、子どもが短時間で食べられるように、食べやすい形態にします。（おにぎり等）
３）手間はかけたくないけれど、インスタント食品は使いません。
４）栄養のバランスを考えます。
５）かたづけるのに時間がかからないように、皿数を少なくします。

お母さん管理栄養士のおすすめメニュー
　～5人の管理栄養士のおすすめメニューを紹介～

▼ 卵トースト　サラダ　フルーツヨーグルト

卵トーストは、「トースト」と「いり卵」を作るより調理時間が短く、食べやすくておいしいメニューです。今回は卵だけで作りましたが、時間があるときは刻んだたまねぎやチーズをいれると一層おいしくできあがります。サラダは朝なので時間短縮のためシンプルな生野菜を使います。前日の夕食で食べた汁物の残りがないときは、フルーツヨーグルトをつけます。こうするとビタミン、カルシウムが簡単に摂取できます。卵トーストの作り方はいたって簡単なので、一度試してみてください。

① ②
③ ④

▼ ひじきチャーハン　サラダ　味噌汁

今回紹介したひじきチャーハンは冷凍では、ストックしておいたひじきの煮物を使っています。家族が少ない我が家ではひじき等の煮物を作っても一度に食べきれないので、小分けして冷凍保存しておき、時間のない朝食に利用しています。御飯を炒めている間にひじきを電子レンジで解凍し、最後に合わせて少し炒めて５分以内で出来上がり。これに前日の夕食の味噌汁を組み合わせて朝食とします。簡単だけど、これでけっこう必要な栄養を摂ることができます。夕食を作る時はいつも朝食のことを考えながら調理して、分量の多いものは必ず冷凍保存します。このときのポイントは、必ず冷ました物をきれいな箸で取り分けることです。子どもは免疫力がないので、食中毒には充分注意します。

▼ きな粉トースト　サラダ　かぼちゃのスープ

きな粉トーストは我が家では大人気で、朝食はもちろんのこと休日の昼食にも登場します。簡単でおいしくて、栄養がある三拍子そろった料理です。今回のかぼちゃのスープは、前日に食べたかぼちゃの味噌汁の具をコンソメ味のスープにしました。主食に具のたくさん入った汁物の組み合わせが我が家の定番です。

きな粉トーストの作り方を紹介します。

きな粉トースト（一人分量）

食パン　　6枚切り1枚
きな粉　　５ｇ
砂糖　　５ｇ
小麦粉　　３ｇ
牛乳　　３０ｃｃ
マーガリン　　３ｇ
① きな粉と砂糖、小麦粉、牛乳をよく混ぜ合わせ、食パンをつけこみます。
② 充分にしみ込んだら、マーガリンでこんがりと焼きあげます。

▼ 納豆巻き　サラダ　味噌汁　ヨーグルト

我が家の子供たちは食欲がありすぎて、困っています。「お母さん、朝御飯何？」から一日が始まり、御飯が食卓に並ぶまで大騒ぎなので、朝食をゆっくり作ってなんかいられないのが現状です。副菜は必ず前日の夕食作りの時に準備します。準備と言っても、野菜を切るときに少し多めに切っておくだけ。例えば夕食が肉じゃがならば、次の日の朝食はじゃが芋の味噌汁といった具合に同じ野菜を使いまわします。家族の少ない我が家では野菜を腐らせず、無駄にしないという利点もあります。

私の食事作りのポイントは、「粗食」にすることです。保育園では、子どもの喜ぶメニューが多く、たんぱく質、脂質の摂取が充分過ぎるので、あえて家では和食中心の献立にします。朝食も昔ながらの御飯に味噌汁を基本にしていますが、この献立では、子どもに必要なカルシウムが不足してしまうので、デザートにヨーグルトや作り置きしてある牛乳寒をつけます。和食中心の献立だと甘いデザートをつけてもエネルギーの過剰摂取にならないので、甘党である私自身のダイエットにもつながります。ちなみに私は粗食献立にして、体重が５Ｋｇ減りました。

▼ 卵丼　味噌汁

人に話すのも恥ずかしい我が家の朝御飯です。子どもの健康はもちろんですが、母子家庭の我が家にとって、私が健康で生活できるように自分自身の睡眠時間を確保することも大事なことです。よって残り物の活用と素材をそのまま食べることが、一番手間がかからず、資源と時間の無駄がでない朝食なのです。

卵丼は御飯にしらす干しを混ぜて、真中に卵を落とし電子レンジにかけるだけの簡単メニューです。しょうゆと海苔をかけるのは年長さんの子どもの仕事です。時間短縮のために、煮物や汁物は全て圧力釜を使って調理します。これを使うと５分以内で味噌汁が出来あがります。あと我が家の代表的メニューは焼き芋やバタじゃが等。これを主食に汁物を合わせます。まるでおやつじゃないのと言われそうだけど、芋の季節に旬の芋を食べさせて何が悪い。そう思って秋から春の朝食にたびたび登場させています。

インスタント食品を使わないことを基本として、親のストレスがたまらないような朝食作りをしています。でも実は、冷凍庫に朝食用冷凍食品を忍ばせてあります。嫌になったら手を抜けるという安心感がストレスをためない秘訣です。

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